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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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久々の板橋区美術館、前回訪れたのは浮世絵の展示ですが上方の浮世絵を見に行った。しかし自宅から時間が掛かった。池袋から東武東上線で準急で1駅ですが成増駅下車で国際興業バスで10分位ですがそれが1時間に2本。それを数分違いで行きも帰りも乗れなかった。

 

余り長崎版画を見る機会がなくイメージは長崎港の南蛮船、出島、唐人屋敷、長崎土産の南蛮人の食事風景など。

 

栞によると長崎版画は江戸中期から100年以上の間に長崎で版行された主に土産物として親しまれた。市中には複数の版元が制作、販売を一貫して手掛けたが作者の署名、版元名すらない事が多いそうだ。

 

1740年から1800年は手彩色、1800年以降合羽摺り(渋紙を型紙として色付け部分を刷毛で塗る)1830年から江戸から学んだ技法で多色摺に。版元は針屋が最も古い。現存する3点を展示。豊島屋、大和屋など。大和屋は溪斎英泉の弟子磯野文斎が入婿し多色摺になったようです。

 

今回は長崎版画の源流とされる蘇州版画やその影響が色濃い初期の作品から報道性の高い幕末の作品まで100点、肉筆画30点を展示しています。こんなに多くの長崎版画を見たのは初めてだった。此処は遠いのであまり来られないので腰が痛くなったが2度、3度と展示室を行ったり来たりした。
板橋区美術館長崎版画と異国の面影http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex170225.html

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本館8室書画の展開

「寿老・牡丹に猫・芙蓉に猫図」寿老人と唐子、松竹梅、白鹿、鶴,零芝は長寿の象徴、牡丹や猫は富の象徴で吉祥尽しの図様。

鳥取藩の御用絵師土方稲零作


がま仙人図 長澤芦雪、桜に春草図 尾形乾山

伊藤若冲の「乗興舟」巻物図此れは写真は撮れない作品。京都から大阪へ向かう川下りを描く。白と黒の10面の版木で摺りつないだものでグラディションが新鮮。

4室の茶の美術と別のコーナーの陶器


志野焼の大きめの茶碗で形が良い

銘は橋姫 振袖

1室日本のあけぼの

此処では、はにわ 大きな埴輪も良いが猿の埴輪が気になった。


12神将像
 

近代の美術コーナー

重文 宮川香山の蟹貼付台付鉢 明治14年第2回内国博覧会出品。

 

この他に国宝室、武士の装い、屏風・襖など沢山のコーナーがあります。毎月ここ数年行っていますが殆ど浮世絵と近代の美術の日本画、洋画だけを見ています。この他に東洋館、殆ど重文・国宝の法隆寺宝物館も620円の入場料で見られますが殆ど数回行ったきりです。

本館のHP http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=12

 

 

浮世絵以外で今回は足を止めたコーナーの作品、展示物を載せました。知ったかぶりで書きましたのでページ数が多くなってしまいました。

奈良・金春家伝来の能面・能装束

秀吉が大の能好きだったようで此れは信長の影響かもしれませんが贔屓にしていたのが金春家で長く奈良を本拠地として若宮おん祭で能を舞っていた。能装束も秀吉から下腸されたもの。


能面 曲見 室町時代


縫箔「紅白段菊芦水鳥模様」十替りと呼ばれ女性役の最も華やかな衣装として使われたようです。

 

能「春日龍神」の面・装束

能狂言絵巻き(上巻の内「春日龍神」) 狩衣「紺地雲龍丸模様」

春日龍神は釈迦を慕う明恵上人が天竺に行こうとするが春日明神が行かせたくなく釈迦はこの世を去ったので春日山こそ釈迦説法の霊鷲山に等しいと神託を下し天竺行を断念した。春日龍神は金春家中興の祖禅竹の創作とされている。

龍神の役は高貴な役柄に用いられる狩衣か法被を着用するようです。

 

14室おひなさまと日本の人形

大型の享保雛を中心に展示。修理後初の展示。江戸時代の人々を生き生きと写し取った衣装人形は現存数が少ないようです。中でも珍しいのは一番下の写真の台付機功輪舞人形。

 

本館16室 アイヌと琉球

アイヌの衣装は日常的に使う衣装で使う様々な文様を施しています。アットゥシ「樹皮衣」紺や水色の木綿裂を縫い付け棘を表現したアィウシ文が色糸によって刺繍されている。

 

 

今月は時期的にお雛様などが中心に展示されています。その他にシリーズで少しづつ展示している木曽街道69次落合から大久手までの4枚。重文のの宮川長春の風俗図巻が展示されています。

 

肉筆画の縁先美人図作者不詳

金箔を用いた縁先にたたずむ美人、夜中に山を越えて別の女の元に通う夫を送り出しその身を案じて縁先で和歌を詠む「伊勢物語の河内越の段の女性を見立てた絵だそうです。

鈴木春信の風俗四季歌仙・三月、鳥居清長の子宝五節遊・ひな祭り


喜多川歌麿のひな祭り


歌川広重の桃花に燕 広重は花鳥画と風景画は良い。


鳥文斎栄之の風流五節句・雛祭り、北斎の文鳥・辛夷花


鳥居清長の箱根七湯名所・きが、川又常行の肉筆画「桜下婦人図」


木曽街道六十九次中津川、大井 歌川広重

知り合いで望月さんは全セット持っているがその中に雨の中津川という作品がある。数枚しかないそうでお宝鑑定団に出て忘れたが凄い金額だったと思う。

宮川長春「風俗図巻」武家屋敷で芸を披露する女舞の一行を屋敷に向かう所から屏風の陰でみずくろいを場面で終わる。宮川長春は肉筆画しか描いていない。武士の出の方は肉筆画が多く、浮世絵師より上等と考えていた。勿論一点物で価値も高く、浮世絵は幕府から制限をされていたが肉筆画は別物として考えられていたようです。

普段休憩がてらお邪魔している枝香庵の紹介の木村浩之さんのグループ展へ初めてお邪魔した。名前が人人という変わったグループ名で油絵、日本画、立体など様々な作家のグループのようです。

 

木村浩之氏は不在でしたが許可を得て写真を撮らせて戴きました。黒姫山は解りますが出展リストでは笠置山、相模川、前田山、出羽ヶ嶽となっています。出羽ヶ嶽は山形かみのやまで資料館で最近見ました。巨大な相撲さん、病気で巨人病だったとか言われるお相撲さんだと思います。会場で見たのは何となく巨人病のもう一人の力士のような?

 

他に目に入った作品は岡田よしたか氏の大根が風呂に入っている「入浴シーン」「H町法通り商店街」平賀太朗氏の「N横丁」など。

 

木村さんは汐留のパークホテルの1室に力士の絵を描いています。このホテルはアーティストインホテルと言われ各部屋が作家の作品になっているようです。

 

久しぶりに東京都美術館に行きましたが企画展のティツィアーノとヴェネツィア派展が開催されて多くの人が来館、人人展は8日まで500円。

 

公園の噴水広場では東京芸大のアートマーケットが開かれていて芸大の学生さんが絵画、彫刻、デザインなど様々な作品を発表?小物販売をしていました。似顔絵もありさながらパリの000丘のようです。1点はがき大の作品を購入。深沢雄太君は今月銀座のギャラリーステージ1でグループ展も行うようです。

アートのソムリエという私と同年代の山本冬彦氏、若い時は毎週末画廊、ギャラリー巡りをして美術館とは違う買える絵を見乍ら当然若い時代ですからあまり高くない絵を自分が気に入った絵を購入していたそうです。値段が合う絵は当然若い作家の絵しかなく気に入った絵を購入すれば若い作家にも一助になる。ギャラリーは大体が入場無料で絵の審美眼も養ったんでしょう。

 

そんな生活をして私は彼が集めたコレクションを信濃町の佐藤美術館で見た。私の好きな絵とは違うがその考えに共感して趣味の一つに美術館での鑑賞以外に絵画購入が始まった。

 

彼は会社勤めは終え現在は若い作家のプロデュースを色々やっている。今回は4回目の若い作家の小品展。写実的な絵も多いようで楽しみです。場所は銀座の並木通りと松屋通りが交差する銀座ビルディング8Fのギャラリー枝香庵。3月11日から18日まで。

 渋谷区立松涛美術館で26日まで前期開催、後期は3月4日から19日まで入場無料。

 

奥の細道は有名な芭蕉の俳句の紀行文です。その足後を辿り白黒の版画で描いた今回の展覧会です。浮世絵の色ついた錦絵を見ている私には凄く新鮮で素晴らしかった。

 

作家は坂田燦さんと言う画家で熊本を中心に活動している方で80才、中学高校の美術教師を経て熊本県立美術館で副館長を経て現在も美術関係、個展を開催しているようです。

 

芭蕉は曽良を伴い46歳で元禄2年(1689)5月に深川を旅立ち10月4日に大垣に到着した150日間2400Kの旅をした。途中途中で有名な句を詠んでいる。

 

私の好きな句は立石寺の「しずかさや 岩にしみ入る 蝉の声」笑ってしまうのが封人の家での「蚤虱 馬の尿する 枕もと」此処へ悪天候の為三泊もしている。また平泉の金色堂の石段の白黒は川瀬巴水の絶筆の絵を思い出した。後期も楽しみです。

 

近くには鍋島松涛公園があり此処で一休み、元々は徳川紀州家下屋敷だったがその後鍋島家が購入、湧き水を利用した茶園を開いて松涛の名で御茶を売り出した。茶園廃止後は東京市に寄贈、現在は渋谷区に移管されている。高級住宅地の中で自然が一杯で今でも湧水が湧いていて散策路もある。

 

イギリスのゴールドマン氏のコレクションでとても綺麗な作品が展示されています。外国人のコレクションはとてもきれいに保存されています。まぁ外国へ行ったから戦災を逃れ現在保存されているのだが此れが日本から出ていた物と思うと悔しい。

 

今回は河鍋暁斎の作品です。暁斎は浮世絵師歌川国芳の門下に入りその後狩野派に学んだりしたそうです。幕末から明治を生きた天才絵師。今回は錦絵より肉筆画が多く序章から第6章までに分かれています。

 

序章は動物を描いた肉筆画がど~んと迫力の展示。私は鯰の曳物を引く猫たちが好き。

 

第一章は柿の枝に止まった鴉の墨絵、第二章は躍動するいのちで虎の掛け軸などは墨一色ながら鋭い顔つき、動きが迫力がある。「月下猛虎図」、また動物戯画が多く展示されている。

 

第三章幕末明治―転換期のざわめきとにぎわいー黒船来航により作品自体も変化が出る。「各国人物図」では西洋人、清人、アフリカ人、アラブ人、エスキモー人などが描かれている。此れは種本から描いた?「隅田川今戸瓦焼と渡し」では師匠の歌川国芳より上手い。「五聖奏楽図」は明治6年にキリスト禁教が解かれ十字架のイエスの下に神武天皇、孔子、孟子、釈迦が見上げている。皮肉な絵でもう一つは「盲人の書画鑑賞、囲碁」の作品など。「野菜づくし、魚介づくし」は暁斎だけでなく川端玉章、渡辺省亭などの当代の作家との共作。

 
右は師匠の国芳の作品

第4章は戯れる―福と笑いをもたらす守り神―「弁財天の絵を見る六福神」ではひとり毘沙門天が本を読んでいる。鍾馗様が鬼退治をする肉筆画が多い。数点貼交絵や錦絵も展示。戯画。春画も。新政府を批判した戯画も描いて捕まっても居る。

 

第5章は百鬼繚乱で幽霊画の展示、第6章は祈る―仏と神仙、先人への尊崇で達磨絵などの展示です。久しぶりに河鍋暁斎の此れだけの点数を見た。明治の建築家のジョサイア・コンドルも弟子になっている。今回は彼の作品は展示はない。

 

文化村は招待券があるのでもう一度は見に行きたいし見ごたえがあった。4月16日まで。

 

 

原宿にある太田記念美術館では326日まで前期後期で江戸の絶景と言うタイトルで広重を中心に展示しています。

 

前期83点の展示で圧倒的に歌川広重の作品です。その他には葛飾北斎、木曽街道の溪斎栄泉、二代目広重、二代目豊国、歌川国芳、北尾政美など。


諏訪湖の御神渡りになった状態で上部には湖に浮く城可愛い高島城が描かれています。浮世絵にたまに出てくるお城、此れが楽しみ。 

日本全国の名所などを描いているので当然行っていない所が多く種本にアレンジを加えている。版元からの要望が多いのだろう琉球八景などは琉球使節が江戸へ来ると言うので琉球の風景を種本で市民に話題を提供するために描いたようです。


 右の十三里〇やきは九里(栗)より旨い焼き芋屋。やまくじらはイノシシの肉。

広重の絵が多いのですがお花見などでは遊女などが前面に大きく描かれていますが背面の風景の方が良い。広重は美人画よりやはり風景画です。

 

今回は江戸名所百景が多く展示、東海道五十三次の作品は今回は無く、英泉と共作の木曽街道六十九次、東都名所。

 

東京丸の内の三菱一号館美術館で2月4日から5月21日まで開催中。ナビ派?今まで私は聞いた事がない集団です。

 

ゴーガンの反自然主義の美学に絶対的な影響を受けながら秘密結社のように作り上げたのがナビ派の運動だそうです。時期的にはポスト印象派の時期だそうです。

 

出展の作家ではポール・ゴーガン、エミール・ベルナール、モーリス・ド二位で後の作家は全く聞いた事もない作家です。浮世絵に影響され平面的な素人の私には子供の絵的に見えたりします。

 

右側の縦長の絵はピエール・ボナールの庭の女性と言う連作で平面的に描かれ西洋絵画にない縦長でサインも落款のような形で書かれていて日本かぶれのナビというあだ名まで付いたそうです。

 

そんな中で好きな良いなぁと思ったのは名前は知らないフェリックス・ヴァロットンの髪を整える女性、青い服の女性位でした。エミール・ベルナール、ド二の作品は今は開けていないニュ―オータニ美術館でよく見た。

 

招待券を戴いて見に行ったが後期もあるようだが私には東京駅に用があれば時間があれば見る程度の展覧会でした。

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