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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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菩提寺に行く手前にあります日蓮宗大林寺の本堂、書院で8月6日から9日まで安西親子の絵画展覧会と佐賀嬉野風ん谷淳窯の野村淳二氏の夏に使える器の展示即売会が開催されていて覗いてきました。

 

安西啓明氏の作品は沢山大田区に寄贈され区民ホールギャラリーでも展示されていたりします。同じ大田区の川端龍子のお弟子さんで個人的には好きな絵が多い日本画家の一人です。お子さんの東作氏も日本画家。

 

今回も風景画を中心に何点か欲しい作品がありました。

 

大林寺では落語会、境内を利用した植木市などお寺から地域と結んだ文化発信に熱心です。8月28日には書院でシャンソンを聴きながらワインを楽しむ会も開催されるようです。

 

同じ日蓮宗大本山池上本門寺でも境内内にあるレストランでジャズを聴きながら食事が楽しめる会。お寺に1泊して朝修行、写経などお寺の1日が体験できる催しも人気のようです。

 

今お寺さんは色々な文化とコラボして抹香臭くない催しが多くありお寺でカルチャーが人気のようです。秋には今年も増上寺で友人の展覧会があるのだろうか。

 

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東京国立博物館には毎月来ますが基本は浮世絵コーナーで階段を登った2階右側のコーナーですがドラマの撮影で有名なこの階段は直線後もまだ階段があり歳のせいか最後は足が上がりにくくなります。普通の建物なら4階はあります。

 

浮世絵コーナーは84日から30日まで女性の夏姿、夏の景色を描いた作品を中心に展示しています。

 

喜多川歌麿の娘日時計の重文3点を中心に展示(辰の刻、巳の刻、午の刻)鈴木春信、歌川広重の名所江戸百景、葛飾北斎の新板大道図など。

 

書画の展開コーナーでは丸山応挙の掛け軸が良い。近代の美術では今村紫紅の重文近江八景が圧巻、その他に大きな河鍋暁斎の掛け軸など。

 

博物館からいったん出て隣の黒田記念館では美人散歩、裸体の習作、久米喜一郎とのパリ留学中のプレハの海岸、芦ノ湖での習作、デッサン写生作品など。黒田記念館は6週間位で入れ替えをしているようです。入場は無料。

 

写真は本館隣の大正天皇が皇太子時代のご成婚を記念した日本で初めての本格的な美術館で今は表慶館で明治42年に開館。

 

トレーニングジムが6日まで休館で水曜日に来ましたが今日も暑い。来館者は圧倒的に欧米人が多い。此処へ来れば日本が一目で解る。我々が外国へ行って博物館や美術館が観光コースに入っているのと同じなのだろう。

 

 

横浜そごうの美術館では8月1日から30日まで前期後期で歌川国芳展が開催中です。国芳と言うと江戸っ子でシャレとユーモア、権力に対抗する擬人パロディの絵師。

 

作風は武者絵で遅咲きでしたが人気が出て幕末期に活躍した絵師。広重と同じ年代で曲亭馬琴が日本の賢妻烈女におきかえた傾城水滸伝の大ヒットに乗って「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」のシリーズによって世に認められたことになっている。

 

鳥居清信の瓢箪足蚯蚓描のような迫力ありダイナミックで刺青も入る絵は武者絵の。国芳の名を揚げ、江戸では刺青が流行ると言った副産物もでた。

 

妖怪、幽霊図、猫好きで猫を擬人化したり狸、狐、金魚なども擬人化した絵、役者絵・美人画が禁止されると子供が描いたような釘絵にしたり「源頼光公館土蜘作妖怪図」のように多くの天保の改革で弾圧された人々をさりげなく妖怪として描いたりしています。

 

数年前に横浜美術館で国芳展に行きましたが久々に多くの国芳作品を楽しめました。16日以降の後期も時間があれば行きたい。

 

上野駅公園口から入ると最初の美術館、前庭にはロダンの作品が並んでいる。私は普段前庭を通って東京国立博物館へ向かうか、入って右側横の喫煙コーナーでロダンの地獄門を見乍ら一服します。

 

この美術館は松方幸次郎が大正時代にヨーロッパで収集したコレクションの為に作られた国立美術館。内容は極端に言うと印象派とロダンの彫刻が有名。現在はそれを核に買い増しをしているようです。

 

松方は川崎造船所の社長、川崎財閥の各企業を束ねていた神戸の巨頭で大正5年頃から沢山の美術品を収集。しかし昭和2年の世界恐慌で川崎造船やグループも破綻、その負債整理の為千数百点に及ぶコレクションを売却、ブリジストン美術館、大原美術館などへ、大半は不明になっている。現在の東京国立博物館の浮世絵8000点も松方コレクション。

 

凄いのはこの他にイギリスの倉庫にも300点あったが此れは焼失、パリのロダン美術館にも400点が預けられていた。パリの収蔵品は敵国資産と言う事でフランス政府に接収されていた。

 

サンフランシスコ平和条約交渉の中でこの返還交渉をしていたがフランスの返還条件は日本政府がふさわしい美術館を建てると言う事で戦後で日本政府も資金不足で厳しく藤山愛一郎、著名な美術家が寄付を募りフランスの設計家ル・コルビュジエに依頼しその弟子の前川国男などの実質設計に寄り完成。全部の作品は戻らずかなりいい作品はオルセー、ルーヴル、ポンピドーなどの美術館にある。

 

この建物は素人目には普通の建物にしか見えませんがフランスによりドイツ、スイス、など世界7か国23施設で「ル・コルビュジエの建築と都市計画」として世界遺産に推薦されていています。来年フランスからの推薦による日本では初の世界遺産と言う事になりそうです。

 

当然入れ替えもあり何度か見ています。多分此処の常設展は他の美術館の企画展より凄い作品が多く好きな美術館の一つです。


 

夏ですので夕涼み、蓮取りなどの風物、浮世絵の形としては団扇絵などを展示しています。作家は礒田湖龍斎、国芳などの作品が多い。

 

8室の書画の展開~安土桃山~江戸

寒山拾得図屏風 長澤芦雪の作だそうで岸壁に詩を書く寒山、それを見ている拾得は虎を片手でなぜている。迫力のある屏風だがさてどこで使うんだろうか。

 

杉戸に犬が描かれた図は犬と言えば丸山応挙、鶏が描かれた扇子、鶏と言えば伊藤若冲。わざと広げていない展示だが。

 

刀剣コーナー

以前刀剣は武具と一緒のコーナーにも刀剣が展示されていましたが現在女子を中心に刀剣が大ブームだそうで刀剣コーナーに纏められたようです。

 

刀剣女子、この所何でもブームを作るのは女性のようだ。恐るべしだがライフサイクルは?長いと良いのだが。

 

近代の美術コーナー

明治からの日本画、洋画、陶器、彫刻などを展示のコーナーですが私の目当ては日本画、洋画です。

 

とてつもなく大きい掛け軸は河鍋暁斎の地獄極楽図、今村紫紅の重文の近江八景、青木繁の筑後風景、中村つねの海辺の風景、高橋由一の長良川鵜飼、その他に狩野芳崖、荒木十畝、前田青邨など素晴らしい作品が多い。

 

企画展専門の平成館、このところ全く行かないが現在はクレオパトラとエジプト王妃展が開催中。

 

 

 

 

夏と言えば怪談、絵画の世界でも幽霊画があります。7月22日から9月13日まで東京芸大美術館では怪談話で有名な三遊亭園朝が収集しゆかりの谷中の全生寺の幽霊画50点を中心に浮世絵などを「恨み・心残り」などを描いた作品が展示されています。

 

作家は丸山応挙、長澤芦雪、曽我蕭白、葛飾北斎、歌川広重、国芳、河鍋暁斎、月岡芳年、高橋由一、上村松園など錚々たる名前の作品が並んでいます。VTRコーナーでは講談の四谷怪談も流れていています。

 

幽霊に足がない絵は丸山応挙から?とも言われています。伝応挙の作品も多く展示、上村松園の作品ではあの美人画のイメージが強く見ただけでは松園の絵とは解らない。

 

作者不詳の絵も何点かありますがその絵がまた迫力もあり良い絵が多くありました。初日の22日に行きました。とても暑い日でやはり出た後は昼間の幽霊画では涼しさはなかった。1100円月曜休館。

 

今日は芸大学生食堂へは行かず動物園入り口脇の屋台みたいな食堂へ。真昼間はあまりお酒は飲まないがビールが飲みたく向かう。この店ではなかったが今は無いお店で子供が小さい頃は毎週おじいちゃん、おばあちゃんがやっていたお店でおでんや焼きそばなどを戴いた。

 

ぐるっとパスという東京の美術館。博物館などが無料で入れる招待券や割引券が束ねられたチケットを持っていて毎回行かないのですが今日は懐かしくなり上野動物園へ暑い中入りました。

 

若い手をつないだアベック、小さな子供のファミリー、欧米人グループばかり。何十年振りでパンダハウス、象、猿山程度を見て西園から東園までのモノレール乗り場で暑く戻りました。このモノレールは日本初の懸垂型で距離も一番短いモノレールです。

 

暑く途中で帰ったがそれでも上野動物園は懐かしかったなぁ。今度は孫と来たい。

 

浮世絵はその時期(今)の風俗を描いています。当初は1枚の絵が2枚、3枚と続き物になり大きく迫力もでる浮世絵が出現。歌川貞秀の東都両国橋夏景色は6枚続きで一体何人描いているのかと思ってしまう。

 

夏の絵では夕涼みの隅田川、この時期の花火なども多くの絵師が描いています。モデルは役者や遊女、美人、相撲取りなどになったりしています。

 

着物、髷、小物なども当時の流行の物が描かれています。東京国立博物館では浮世絵のコーナーに衣装、小物も一緒に展示しています。

 

人気は役者絵です。今で言うプロマイド的なものだったんでしょう。舞台の名場面だったり。そしてその役者が小間物屋、化粧品を副業で販売もしていたりすると今で言う広告物として自分を描き商品も描かれていたりします。出し物の広告にもなっています。

 

美人画は一般の水茶屋の娘も大人気の今で言うアイドルになったりしています。浮世絵も版元の色々なプロデュースにより手を変え品を変え色々な物が出版されていきます。

 

庶民の楽しみは今でも同じで祭、神田祭、山王祭などはお城の中まで入れました。

 

弥次喜多道中などの本も大人気になり庶民も遠い伊勢参り、富士山、大山などは講を作り順番に宗教がらみの旅が人気になります。江戸近郊への日帰りの旅、逗留も盛んになります。浮世絵も全国の名所絵、東海道五十三次などの風景画も旅の憧れを煽って人気が出ます。

 

しかし明治以降写真という近代製品、印刷機などにより浮世絵は衰退していきます。しかし歌舞伎と共に鳥居派は現在も歌舞伎の看板、挿絵などを描き続けています。

東京江戸博物館の常設展示では各コーナー当時は写真もなく展示の主は現物ないし縮小の模型、浮世絵、地図。書物が中心になりいたるコーナーに浮世絵が展示されています。浮世絵は今の時代(当時の江戸)の風俗を描いています。

 

天下泰平の江戸時代庶民文化の原動力として印刷文化が花開く。木版による印刷製版技術が進歩し、浮世絵でいえば高価な一点物の肉質画からそば一杯で買える多色摺の錦絵と呼ばれる版画、本も書写本から木版印刷により大量に安価な庶民が買える本も出版。

 

その本、浮世絵は「絵草紙屋」で販売されていた。当時は企画・制作・印刷・店頭販売まで全てを取り仕切っていた。版元(地本問屋)は絵入り短編小説(絵草紙)、錦絵、娯楽的な出版物を製作販売し絵本紙屋とも呼ばれた。

 

模型で展示されている「絵本草屋」として版元泉屋市兵衛のお店があります。泉市とも呼ばれ元々は仏教・学術書物を扱っていたが若き初代歌川豊国を起用し役者舞台之姿絵などの役者絵を刊行。その他に八百善の料理を記した江戸流行 料理通と言った本も刊行。

 「吉原細見」吉原の見取り図とどの店にどんな女がいると言った当時の吉原のガイドブック的な本。蔦重はこの本の小売りからのちに独占的に出版販売。

泉市と豊国の時期に蔦屋重三郎、蔦重から出た謎の絵師東洲斎写楽と同じ時期でもあり人気を二分したそうです。

 

版元はプロデューサーでもあり顔の広さ、人気絵師、作家を抱えてその時代にあった出版物を刊行したようです。

 

もう一つは瓦版の発行、当時の情報源でもあった。

布団を冠り絵を描く北斎、娘も絵師だが料理洗濯もしない。引越しは汚くなったらするのか引越し魔でもある。
 

浮世絵は大人気だったが絵師は職人で今みたいな著作権もあるわけもなくその都度賃金を貰っていて北斎、広重と言っても生活はかなり苦しかったようで広重の遺言では家を売って借金を返済しろなどと書かれていたようです。尤も江戸っ子気質で宵越しの金は持たないや弟子、居候も多くいたようですが。

 

久しぶりに浮世絵、滑稽本、黄表紙、瓦版など印刷文化の歴史を見て右から左へ直ぐ忘れて仕舞う私には良かった。

20日までで終わってしまう常設展示室の企画展。解説では列島では8000件近くが発掘調査されているようで今回は19遺跡、570点出土品を展示されているようです。

 

実は私自身は遺跡などはあまり興味がなくこの中から展示されている「汐留遺跡新橋停車場」展で5階の展示室と3階のひろばに展示されています。

 

一寸期待して見ましたが残念ながら汐留の旧新橋停車場の展示物とそんなに変りなかった。

川崎宿にあります川崎・砂子の里資料館では24日まで北斎・広重・二代豊国・英泉らの風景画の展示が行われています。

 

役者絵・美人画そして今回の風景画と続いてきました。やはり風景画と言えば葛飾北斎の富嶽三十六景から始まります。今回は46枚の内20枚が展示されています。

 

変わった所では広重の東海道五十三次の前に二代目豊国の名勝八景が八枚展示。此れは全揃いは初めて見ました。そして広重の保永堂版五十三次を品川から箱根まで異版も一緒に展示。

 

溪斎栄泉の東海道を川崎から箱根までの神奈川県内、国貞の東海道中判を同じ川崎から箱根まで、最後は歌川国芳の風景画5点と盛り沢山の展示です。此れだけ見られて無料とは有り難い。この所申し訳程度に寄付をしています。日曜祭日休館、8月は全休です。

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