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制作活動の大半を大田区馬込で過ごした版画家川瀬巴水の生誕130年を記念した展覧会です。1027日から来年3月2日まで3期にわたってほとんどの作品を展示するようです。

 

前期は大正期から関東大震災後の復興期までの作品、中期は昭和初期から10年代の作品、後期が昭和20年代から晩年の作品の予定だそうです。この機会を利用すれば巴水の作品を体系的に見られます。

 

明治に入ると木版画は衰退の一途で伝統的木版画技術を復興し、新しい浮世絵版画を提唱,製作普及に努めた渡辺庄三郎に誘われ風景画を中心に新版画絵師として川瀬巴水は活躍しました。

 

渡辺庄三郎が資金的にも援助して全国を巡って絵を描くことが出来、この人がいなければ川瀬巴水は活躍ができなかった。巴水という号は師匠の鏑木清方から与えられたものです。

 

今回140点版画の摺の順番や印章、スケッチ帳など珍しい物が多数展示されています。この展示の良いのは作品の下にその作品を写生した下図が同時に見られることです。そして写生は非常に丁寧に描かれています。

 

こんなに多くの写生図と作品が並んでいるのは初めて見ました。風景画が多いですが美人画、役者絵もあります。やはり巴水は風景画が良いですね。そして雪景色、夕景などが特徴的に私には好きなものが多い。

 

また雪、雲などが盛り上がった感じで立体的に見えます。これは彫師、摺師の技なんでしょうか。五月雨ふる山王、三十間堀の暮雪、谷中の夕映、芝増上寺、山王の残雪、肥前雲仙嶽,桔梗門の丸雲、日光神橋、田子の浦橋、手賀沼、牛掘などが好きな絵でした。

 

此れだけの展示が驚くなかれ無料。

                                                                                  

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