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原宿にあります浮世絵専門館太田記念美術館では6月26日まで相撲絵の展覧会が開催中です。浮世絵の中でも相撲錦絵はジャンルとして役者絵、美人画、風景画に比べマイナーな感は否めません。(相撲錦絵は東京国立博物館で写したもので今回の展示とは違います。)

 

今回は石黒氏が今まで収集した相撲錦絵550点を寄託したものの中から100点余りを展示しています。展示内容は白熱の取組,相撲絵を描いた絵師たち、個性派力士勢揃い、大相撲の賑わい、力士たちの日常、相撲にまつわる物語と言ったカテゴリーで展示されています。

 

浮世絵は似顔的なものから誇張したものまであります。絵師によって様々な表情を出しています。歌舞伎絵などの勝川派の絵はちょっと頼りないような躰、表情があったり歌川派になりますと大きな誇張した絵になります。

 

当時の相撲は遊郭、歌舞伎とともに娯楽の代表格だったようです。多分相撲錦絵は相撲博物館が一番所蔵しているのではと思いますが中々纏まってみる機会は少ないので楽しみに出かけました。

 

最初は土俵上の取り組みや横綱土俵入りなどを三枚つづりの大判で迫力ある展示です。現在さがりは一本一本になっていますが当時は縄を下だけ少しばらしたような感じのさがりのようです。現在は布海苔で一本一本固めています。また昔は化粧まわしで相撲を取っていたそうですがそう云った絵は見たことがない。

 

また土俵入りは横綱だけが土俵で露払い、太刀持ちが土俵下に描かれたりしています。多分これは横綱を大きく描くためだけの構図だったかも知れません。?

 

相撲は歴史的にも神事を取り入れていますが興行が主だったようで見世物的な相撲を取らない大きな力士、怪童と言われた子供もいました。有名な谷風も当初はそのような所からスタートしたようです。

 

人差し指で娘を持ち上げる釈迦が嶽雲衛門、牛を跨いだ大空武左衛門、生月鯨太左衛門、ペリー再来日した頃一度に米俵8俵を担いで異国人を脅かした白真弓肥太右衛門、横浜で2mを超える怪力を誇るフランス人を投げ飛ばした無名力士など。子供では写楽が描いた大童山などが有名です。此方では国芳の鬼若力之助と言う怪童の作品が展示。

 

作品としては国貞の両国橋の上の力士23人を描いた大判6枚横長の浮世絵は圧巻でした。初めて聞いた名前ですが肉筆画の佐藤正持の稲妻雷五郎の土俵入りの図は中々です。

100枚を超える浮世絵で疲れましたがまだ時間があり原宿から両国の相撲博物館へ「江戸時代の横綱と雷電」展を見ました。今回3度目の見学。此方も今回は浮世絵が多く展示されています。

太田記念美術館は26日まで月曜休館、700円。相撲博物館は6月20日まで無料、土日休館があります。

 

原宿はパンケーキ、ポップコーンなど現在話題のお店では若い人が長蛇の列、平日でも若い人ばかりで散策も落ち着かないが両国は私的にはお相撲も終わり静かですが此方の方が落ち着く。

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