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世田谷美術館ではジャポニズム展が開催されていますが六本木の国立新美術館では79日から1020日まで印象派の誕生と云った切り口でオルセー美術館から84点の作品が展示されています。

 

オルセー美術館は19世後半から20世紀初めの作品を収蔵、セーヌ川沿いの旧駅舎を改築して1986年に開館した、俗に印象派の作品の殿堂と言われる美術館です。

 

マネ、モネなど印象派と言われる画家達が活躍した時代は国の展覧会での評価が重要でした。当時はアカデミスム、現実のレアリスムなどで革新を求める人たちの画風や技法は認められませんでした。

 

印象派の人々に影響を与えたと言われるマネですが印象派展には一度も出展していなく、サロンで認めさせるという気概でしょうかサロン出展を続けます。1861年に入選はしていますがその後は多分していない。

 

モネは1865年に初入選、その後落選続きで印象派展旗揚げに加わる。ルノワールは64年に初入選も印象派展出展とサロンにも出展している。ドガーは65年から70年まで連続入選を果たしているが印象派展を選ぶ。セザンヌは9回連続落選、1回、3回目の印象派展に参加した。 

 

今回出展がないですが印象派の作品と言うとマネの「草上の昼食」「オランピア」と云った旧来の歴史画のお決まりの裸体画でも天使から娼婦のヌードで物議をかもした。そのマネの作品の同じ題名でモネが描いた「草上の昼食」は今回展示されています。

 

残念ながら6MMの大作もモネに戻った時には絵は痛み、2つに分断せざるを得なかったそうです。

 

今回の展覧会は入るとマネの作品が5点一つのコーナーで展示、目玉は笛を吹く少年だそうです。少年の立姿だけで他に何も描かれてなくこの作品は線描で浮世絵の影響を受けているとの事です。個人的にはバジールの自身のアトリエにマネ、モネなどが描かれた作品の方が興味深かった。

 

2章はレアリズムの諸相でクールベ、ミレー、コロー、カイユボットなどの作品。やはりミレーの晩鐘は何度見ても良い。シャルル・ジャックの羊の群れのいる風景は初めて見たが好きな絵です。カイユボットの鉋をかける人々は確かブリジストンで見た。個人的には絵としてそんなに話題になるほど好きではない。

カイユボットは裕福で印象派の人達のスポンサー的役割を果たす。国が認めなかった絵を彼の遺言で国が寄贈を受け今のオルセーがあると言っても良い位です。

 

3章は歴史画

6点展示ですがあまり好きな絵はない。ドガは馬が好きなのだが絵としては馬だけに旨くない。

 

4章裸体、此処ではマネの物議を醸しだした同時期にナポレオン3世から買い上げられたカバネルの「ヴィ―ナスの誕生」が展示されています。

セザンヌ、ルノワールの裸体画もありますが初期の作品のようでルノワールらしさの裸体画ではなく言われなければ解らない作品。

 

5章は風景画で田園、水辺と分かれています。この中ではシスレーのルーヴェンシエンヌの雪、同じ道の2作品とモネの「アルジャントゥイユの船着場」と同じレガッタが好きな絵です。

 

6章静物画、6点展示されていますが好きな絵はなし。

7章は肖像画、印象派の面々も描いていますがやはり写実的な物が良いと個人的に思うので印章派の作品には良いなぁと思う作品は無し。モネが描いた死に行くカミュー夫人の絵は見たくない。

 

8章近代生活

此処には好きな絵、良いなぁと思う絵が沢山あった。モネの2つに切ってしまった草上の昼食、モリゾのゆりかご、ドガーのバレエ舞台稽古、モネのサン=ラザール駅など。ラザール駅は写真では見ことがあるが本物は初めてで近くでじっくり見せていただいた。鉄道好きとしても良かった。

 

9章は円熟期のマネ、6作品ですが個人的には好きな絵は無し。この展覧会はマネに始まりマネで終わるをコンセプトのようですが個人的に勝手にマネは好きでないのでどうもピンとこない。

 

しかしまだ招待券があり入れ替え後でも見に行きたいと思う。暫くはオルセー美術館展はないだろう。火曜休館

大変長くなりました。

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