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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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9f9fa1a1.jpegaaffc10e.jpegJR目黒駅前の久米美術館、佐賀県生まれの父久米邦武の書物・収集品と長男桂一郎の絵を展示しています。
父の久米邦武は明治4年岩倉使節団の一員として欧米12ヶ国を歴訪、米欧回覧実記を編纂。日本古代史の歴史家として、また岩倉具視の能楽再興を支えた一人でもあるようです。
 
その長男桂一郎は明治19年横浜からパリへ自費留学、ラファエル・コランに黒田清輝と共に師事ブレア島を中心に制作、明治26年帰国し黒田清輝と共に白馬会を結成。
 
明治29年東京美術学校の開設時から教鞭をとる。当時は珍しく、まだ余り見た事がなかったフランスの印象派の手法で屋外制作の光を取り入れた作画。後に画家より教育者として活躍した人です。岡田三郎助などもコランに師事。
 
2e98c4c1.jpegc15c3719.jpeg年に数回此方にはお邪魔しますが、もう大体見た作品ばかりになりました。そして最初は何だか古臭い絵だと思っていましたが段々この作風にハマっている自分がいます。人物画として姉、少女、婦人像などがありますがやはり風景画や作業をしている絵などが好きです。
 
展示では何点か黒田清輝の絵、師匠のコラン、美術学校の教え子の作品も展示しています。美術館のパンフの表紙の林檎拾いより私は晩秋の方が好きです。今の私にはこの程度の展示点数がのんびりして良いです。
http://www.kume-museum.com/corner_kei.html
 
 

 
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bdf6525e.jpeg0362b60c.jpeg本館の常設展の各展示室は4月14日まで古今の名品が桜にちなんだ展示をしています。また普段開放していない庭園も開放しています。肌寒く東洋館の横のレストランの外のカフェでは半袖の外人も震えていました。


 
2fa923c4.jpeg36751167.jpeg736b2cdd.jpeg10室の浮世絵コーナーも29枚の桜が描かれた絵が展示されています。広重、三代豊国(国貞)、歌麿、鈴木春信、鳥文斉栄之など。

69b65fcf.jpeg3fb770aa.jpeg45792fcb.jpeg幾つか気になった作品を載せてみます。美人画の三代豊国(国貞)の団扇画2枚、広重の京都名所内嵐山。

c4bcfcae.jpeg533f358a.jpeg385ba5d1.jpeg広重の江都名所飛鳥山花見、国貞の北廊月の夜桜、歌麿の三囲花見。

3e55f941.jpeg8244e34a.jpeg444b46ef.jpeg清長の飛鳥山花見、芳年の雪月花の内花、市川左団次、広重の江戸名所百景の上野清水堂不忍池など。 


今回は残念ながら裏の庭園の桜も散った後です。また浮世絵コーナーのガイドツアーは、たばこと塩の博物館の浮世絵講座とぶつかり行けません。
 
ab891961.jpeg35a6ce31.jpeg毎月お邪魔している川崎砂子の里資料館で20日まで開催中。東海道五十三次のヒットにより広重は色々な東海道物を描いています。今回は各宿場に狂歌が入り込んだ揃い物で中判、京が三条と内裏があり56枚もの。
 
ad9b401a.jpeg7e8c7aaa.jpeg当時は狂歌が流行り各連を組んで競っていた時代のようで大田南畝、歌舞伎の市川団十郎や武士たちも競って作っていたようです。
 
また東海道張交図会(はりまぜずかい)は1枚に4,5所の宿場が入り、各名所、名産、史跡、行事などが描かれた12枚の揃い物です。今回は展示が有りませんが同じ東海道もので広重、国芳、豊国の歌川3巨頭が描いた東海道五十三對などもあります。
 
此処は普段から少し照明を落とし過ぎ位にしていますので昼間の明るい中から入ると暫くは目が慣れるまで見にくい。今回の作品は見せて貰って失礼ですが画質が悪く、この程度の照明にせざるをえなかったんでしょうか。
 
東海道にはお城が沢山あります。今回も浜松、吉田、岡崎、宮、亀山などにお城が描かれています。また城を攻め入りたくなります。
 
狂歌は小さい字ですから読めません。戴く出展リストには狂歌、作者が丁寧に記入されています。東海道張交図会の解説もあるんですが、リストでなく会場の作品の下に張られていて見るには腰が痛い。作品の上にあれば良かった。
 
無料でカラーのリストまで戴き文句は言えません。此処の作品が6月に東京駅前の三菱1号館へ貸し出され展示されるそうです。たぶん1500円か2000円近く入場料を取るんでしょう。
 

9e18ddbb.jpeg2897d22b.jpeg東京芸大は開校以来120年余り28500点のコレクションの集蔵が有り、毎年春にそのテーマに基づき展覧会が行われています。卒業生、教授など一流の作家を輩出していますので作品は素晴らしいものばかりです。
 
今回は5月6日まで開催で「都市を描くー移りゆく東京と画家」「修復記念 小磯良平(彼の休息)」です。芸大は作品創造と作品の修復も大事な技術継承になっています。(300円)
 
都市を描く、、、は、明治、大正、そして関東大震災復興後の東京を描いた作品を展示しています。江戸から明治と極端に西洋化した建物が建設され、広重の名所江戸百景(品川須崎、日本橋通り)を江戸の風景として油絵、版画などで浅草凌雲閣を描いた小林源太郎(屋根の都)三代国輝(浅草公園)小泉癸巳男(こいずみきしお)(浅草雪景)など3点、その他日本橋、京橋、有楽町駅、銀座夜景など。
 
明治時代は銀座の大火から煉瓦街、鉄道開通、鹿鳴館と西洋化が進み、広重の江戸風景が段々変って行き、見世物として12階の浅草凌雲閣建設、今で言うスカイツリーだった事でしょう。
 
画家はフランスの印象派の習作に励み俯瞰した構図と自然の光をテーマにした作品が並んでいます。教授が黒田清輝と云う事もあるのか白馬会に加入している作家が多い。また藤島武二の作品は黒田清輝の作品かと思ってしまう。
 
日本画は入口には国宝の絵因果経という天平時代の巻物で釈迦が成道後、迦葉三兄弟が改宗し仏弟子になる物語が描かれています。谷文兆、狩野芳崖、一期生の下山観山、ポスター表紙になっている能を舞う「序の舞」の上村松園、樋口一葉を描いた鏑木清方の「一葉」など。
 
この他に彫刻、工芸等の作品の展示が有ります。また正木記念館では生き人形作家平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)コレクションが開催。田中の作品かと思いましたが田中が集めていたコレクションで彼の作品は小品3点が展示されていました。(無料)
 

 
debfe9c0.jpege8ce1459.jpeg渋谷のたばこと塩の博物館で5月12日まで開催中。専売公社時代からの広告として版画・たばこの風景として雑誌に現代日本の絵画界を代表する画家が明治から昭和初期の日本文学作品中に登場するたばこのシーンを題材に画家独自のイメージで作品にしたものです。
 
作家60名、作品72点が展示されています。文学作品名は有名ですが版画の方は木版画、リトグラフ、ドライポイント、メゾチント、エッチングなど様々です。その作家も皆さん有名なのでしょうが知っている作家は少なかった。
 
有名どころでは池田万寿夫、加山又造、草間弥生位しか解らず。作家は兎も角絵として好きな物として夏目漱石「吾輩は猫である」の「夏目漱石像」関野準一郎、川端康成「伊豆の踊子」の「うつむく舞妓」の小松崎邦雄、芥川龍之介「河童」の「河童」工藤甲人、水上勉「飢餓海峡」から「水無月の女」の小林ドンゲなど。
 
小品ですが72点もあり興味が有る構図、作品など1時間以上鑑賞時間が掛かった。最近ギャラリーを覗く事が多くやはり点数が多いと展示位置にもよりますが腰が痛くなる。久々の版画、知らない作家が多く見応えもありちょっとじっくり見過ぎました。
是から3週、毎日曜日に此方で浮世絵の講座へ通う予定。
 
入館料100円、月曜休館、
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/index.html 

 
186a9911.jpeg0c039480.jpeg江戸博20周年記念展示で旧江戸城写真ガラス原板の展示があります。江戸東京博物館所蔵の29枚のうち今回は8枚を特別公開しています。
 
明治政府になり幕末の火災等の影響で荒廃が進み、後世に江戸城の姿を残そうと明治の写真師横山松三郎がとった原版。写真撮影そのものが困難な時代で貴重な原版です。
 
中々見る事ができない貴重な写真ですがこれは流石に写真撮影はNG。150年近く前の原版でこれを当初まとめた「旧江戸城写真帖」は国の重要文化財で東京国立博物館に所蔵されているようです。
 
49d23653.jpegその他に現在江戸東京博物館では企画展示として八重の桜展が開催中。私にとっては常設展で充分、そして廻りきれない。他には昭和の無声映画(松田コレクション)が弁士付で放映予定でした。18時からなので諦めました。
 
9876a375.jpegd0ea7aee.jpegまだまだ20周年記念企画はあるようです。江戸の浮世絵コーナーだけ見ていても飽きない。

写真は天下祭りとして江戸城にも入れた神田祭の山車の人形展示と本物。左の写真の上は日本橋の復元模型。長さが半分ですが幅は同じ8M渡る事が出来、上から下の展物を見ることが出来ます。
 

6c02e129.jpeg両国にある江戸東京博物館では開館二十周年特集記念展示として広重東海道五十三次に続いて北斎の冨嶽三十六景が始まっています。
 
年に一回くらいは何処かで見ている葛飾北斎の代表作品、裏富士を入れて四十六景会館所蔵だそうです。今回も写真撮影はOKです。使用色の少ない中でそれなりに見せる北斎の技術何でしょうか。
 
一番有名なポスターにもしている神奈川沖浪裏、外国人にも影響させ画家だけでなく音楽家ドビッシーがこの絵に刺激され交響曲「海」を作曲したのは有名です。赤富士(凱風快晴)や山下白雨と順に展示されています。本来は日本橋が最初です。

073938c9.jpeg8876e489.jpeg7db5b17f.jpeg北斎の神奈川沖浪裏は波の砕けるその瞬間を撮った絵が躍動感があるとの事ですが、同じような絵は富嶽三十六景の甲州石斑沢、千絵の海にもあります。
またこの波は千葉方面から見た図とされて、千葉のいすみ市の行光寺、飯縄寺に欄干彫刻の初代武志伊八郎信由(波の伊八)の彫刻がありこの作品を見て描いたのではないかとも言われています。
 
faa44b6f.jpeg七十歳を超えてからの霊峰富士を色々な角度からバリエーション豊かに描かれた連作です。浮世絵の販売目的から実際には見えない富士、俯瞰した構図、実際にはない逆さ富士なども見る人にはさもあらんと納得させるリアリティがあります。
 
1940f3e6.jpegf2385592.jpeg今回の赤富士には左側に誰の印か解らないものが押されています。また冊子になっていたのか折れた部分を修正していたりと面白い物も見られました。
 
一枚づつ解説が付いている為そこそこの観客が居て中々進まず、かなり飛ばしてみました。31日まで開催中。月曜休館、常設展600円。
 
64d1937e.jpeg19f9b6fd.jpeg両国駅は壁側を改装中で改札前には大入り満員札、壁側にはカバーが掛かっていますがおそらく相撲絵の額が入っているんでしょうか。やはりこの駅は相撲のメッカでもあります。

 
c2966c49.jpegb9631880.jpeg新しい東急渋谷駅へ見学に行ったついでに東急百貨店本店地下のBunkamuraザ・ミュージアムでルーベンス展を見学。来月21日まで開催中。
 
17世紀のバロック時代の巨匠ルーベンス展で1、イタリア美術からの着想、2、ルーベンスとアントワープの工房、3、ルーベンスと版画制作、4工房の画家達、5、専門画家達との共同制作といった枠組みで多くの作品が展示されています。
 
61b0fe6c.jpeg当時のネーデルランドはスペインを宗主国とする旧教国のフランドールと新教国のオランダとに分かれていまいた。フランドルは教会や君主貴族が芸術のパトロンで新教国として独立したオランダは商業活動を背景に経済的繁栄により市民層が作品購入者と違いが有りました。
 
ルーベンスのフランドールはハブスブルク家、スペインのフェリペ2世などの庇護により制作をして行きます。大作の宗教画、神話画、肖像画などを描き、宮廷画家になって行きます。多くの注文に工房を設け制作をして行きます。
 
工房は教育機関であり12歳から16歳で一通り基礎を学び、次に画家の助手となり、親方画家へと云ったステップになります。徒弟時代は指導料を払い修業し、助手になると労賃が貰えるというシステムだったそうです。
 
宗教画は良く解りませんが肖像画はやはり写実的に描かれ、版画は多くの人に見て貰うと云ったもののようですが遠目から見ると白黒版画ですので鉛筆画のように見えます。残念ながらキリスト教は良く話が分かっていない。人によって痩せ細ったり今回みたいに栄養が行き届いたキリストの画。
 
同じ時代のオランダにはフェルメール、ハルス、レンブラントがいます。フランドールの美術は17世紀後半には徐々に衰退していったそうです。今回は多くの美術館から借りていますが是だけ多くの作品を美術館から集めるのも大変だったでしょう。
 

 
f9c24995.jpeg79b53d30.jpeg隔月に夫婦で体験しに行っている江戸切子ですが今回、その展覧会に鍋谷聡氏が出展していると云う事で夫婦で神宮外苑にお邪魔しました。
 
日本の伝統工芸を継承する若手職人として各種の賞を取っている人達の作品展、やはり大量生産と違った細かく手作り感たっぷりで尚且つ、芸術作品が並んでいます。多くが国の伝統工芸士です。
 
デパートなどで販売しているものと違い、おのおのが伝統技術を継承しながら創作的な作品を作り出しています。今回写真撮影はNGなのでチラシの一番上の左側の水色の花瓶「オーシャン 母なる海」が鍋谷聡氏の作品。その下の緑の壺は、上から見ると万華鏡のように見えるクリスタルカットの粋を集めた面白い作品でした。
 
4月21日まで開催。

84bf579a.jpeg5月6日まで馬込の龍子記念館で鋼(刃金)と鉄(黒金)にゆかりのある作品を展示しています。
 
日本画の中心である掛軸は個人が床の間に飾り眺める床の間芸術と言い、龍子は多くの人に日本画を見て貰う会場芸術を標榜。
 
とてつもなく大きい作品をデパートで初めて展覧した日本画の大家。自身が設計した広い展示場に14点の大作が並んでいます。今回の作品の中には以前見せて戴いた作品も半分以上はあります。
 
もうこの記念館に通って何年経っているんだろう。それでも何度見ても、初めての作品でも着想からしても驚き、作品の大きさに圧倒され、解説を読むとこう来るかと云った作品イメージだったりします。
 
4d7b1544.jpegc262848c.jpeg入ってすぐには「都会を知らぬ子等」はスケッチをしていたら子供たちが寄ってきて「東京へ行った事はあるか」に「行った事ないが食べるものがないようだ」と答えたそうで子供たちの話からこの絵を作画したそうです。左に巨大なSL、その煙に隠れる様に藁葺の家、その下では子供たちが無邪気に遊び、中には立ちションの子も。周りには花々がさりげなく描かれています。
 
チラシの上の絵もとてつもなく大きいもので同じように横7M以上縦2.5Mの作品、日華事変で従軍していた時の蒙古で思った、源義経ジンギスカンとして描いていますが、どう見てもラクダに義経が白馬から降り、ラクダに乗ろうとしているんでしょうか。日本では白馬、蒙古ではラクダなんでしょうか。
 
自身の守り神不動尊が今回は5点も出ています。ボルネオで戦死した息子などの供養で比叡山、四国八十八箇所巡りも晩年しています。また国際連盟脱退後の船舶を大量造船する「海洋を制するもの」など当時の時世にあった記事から独自の発想の絵も何点か出展。

今年初めての龍子記念館、周囲は桜並木で有名ですがもう少ししたら馬込桜祭りが始まります。

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