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84bf579a.jpeg5月6日まで馬込の龍子記念館で鋼(刃金)と鉄(黒金)にゆかりのある作品を展示しています。
 
日本画の中心である掛軸は個人が床の間に飾り眺める床の間芸術と言い、龍子は多くの人に日本画を見て貰う会場芸術を標榜。
 
とてつもなく大きい作品をデパートで初めて展覧した日本画の大家。自身が設計した広い展示場に14点の大作が並んでいます。今回の作品の中には以前見せて戴いた作品も半分以上はあります。
 
もうこの記念館に通って何年経っているんだろう。それでも何度見ても、初めての作品でも着想からしても驚き、作品の大きさに圧倒され、解説を読むとこう来るかと云った作品イメージだったりします。
 
4d7b1544.jpegc262848c.jpeg入ってすぐには「都会を知らぬ子等」はスケッチをしていたら子供たちが寄ってきて「東京へ行った事はあるか」に「行った事ないが食べるものがないようだ」と答えたそうで子供たちの話からこの絵を作画したそうです。左に巨大なSL、その煙に隠れる様に藁葺の家、その下では子供たちが無邪気に遊び、中には立ちションの子も。周りには花々がさりげなく描かれています。
 
チラシの上の絵もとてつもなく大きいもので同じように横7M以上縦2.5Mの作品、日華事変で従軍していた時の蒙古で思った、源義経ジンギスカンとして描いていますが、どう見てもラクダに義経が白馬から降り、ラクダに乗ろうとしているんでしょうか。日本では白馬、蒙古ではラクダなんでしょうか。
 
自身の守り神不動尊が今回は5点も出ています。ボルネオで戦死した息子などの供養で比叡山、四国八十八箇所巡りも晩年しています。また国際連盟脱退後の船舶を大量造船する「海洋を制するもの」など当時の時世にあった記事から独自の発想の絵も何点か出展。

今年初めての龍子記念館、周囲は桜並木で有名ですがもう少ししたら馬込桜祭りが始まります。

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