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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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b909bf3a.jpeg1月26日から3月10日まで渋谷神南のたばこと塩の博物館で、館蔵の浮世絵の季節的に早い「さくら いろいろ」というタイトルで桜を描いた浮世絵を展示しています。
 
浮世絵のジャンルの一番多い「役者絵」から「美人画」「風景画」と桜が描かれたものを1、江戸の桜の名所、2、美男美女と桜、3、桜を題材にした舞台、4、桜の楽しみ方等に分けて展示しています。その他、たばこと塩の博物館ですから、喫煙道具への桜のデザインされた立派な螺鈿入りの細工物も展示。
 
日本人には古来から花と云えば桜だったのでしょうか、もっと昔の花は梅だと思いますが江戸の人々にもお花見が楽しい行楽だったんでしょう。場所も上野、御殿山、飛鳥山、墨提、浅草寺、吉原などでそこへ花魁、芸者だったり看板娘、役者、貴婦人、庶民が楽しむ姿が描かれています。
 
芝居では義経千本桜、助六江戸桜、京鹿子娘道成寺など沢山の場面があるようです。
 
展示も肉質画、浮世絵、その他に江戸名所図会、吉原青楼年中行事、画本東都遊、冨嶽百景などの本も展示されています。とても見応えがある展示企画です。

渋谷方面に行った時、もう一度見てみたいと思いました。
渋谷区神南1-16-8 月曜休館 入館料100円。

 
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今月末まで東京芸大の卒業、修了する学生の成果を発表する集大成の展覧会が開催されています。大きく分けると学部生は東京美術館を中心として、大学院生は芸大美術館を中心として展示されています。その他に陳列館、正木記念館、講堂、絵画棟、彫刻棟、各アトリエ等だそうです。

余りにも広い会場と色々な学科があり、日本画、油絵を中心にして東京美術館、芸大美術館を見ました。此処の学生自体が日本を代表する作家になるんでしょうが余りにも進み過ぎているのか私には良く解らない作品が多かった。アトリエには行ってないので全部を見たわけではないですが気になったのは木炭画の内山龍太、紙上神楽の栗田知佳、トリックアートぽいシンボル呉梨沙。

日本画も是が日本画?ゴーギャン風、アニメ風などこれが現代アートなんだろうか?私に解る訳は無いのだが持っている固定概念は崩れて行く。

芸大の学食で久しぶりに若い人たちの中で食事をした。たまたまでしょうが男性より女性が圧倒的に多く、この卒業展の為に家族も見に来ているんでしょうか、関西弁や聞き慣れない方言が聞こえる。暖かい一日でした。

92c116bf.jpegJR目黒駅前の久米美術館では1月10日~2月24日まで久米桂一郎・黒田清輝と東京美術学校の教え子たち展が開催中。
 
この美術館は年に数回訪れる、個人的には好きな見やすい美術館です。明治大正と東京美術学校で教鞭をとったその教え子たちの作品展。
 
e95db539.jpeg久米桂一郎・黒田清輝共に慶応二年生まれ、パリで共にコランに師事、帰朝後東京美術学校の教授になり共に白馬会を創立、黒田清輝は画業に専念、久米桂一郎は途中から美術評論、教育者として道は違って行きます。人物の黒田清輝に対し風景画を多く描いています。
 
今回は1992年開館10周年を記念して教え子有志から寄贈された作品の一部で、久米桂一郎3点、黒田清輝作品2点を含む、珍しく多くの作品が展示されています。
 
展示作品の作家は残念ながら私は一人くらいしか名前を知りませんが黒田頼綱の黒い帽子の肖像、水上信男の黒い服、古木守の路傍の老女(スペインにて)、角浩秋の詩が私的には好きな絵でした。
 
展示されている教え子の作品も大正後半から昭和初期の作品が大半です。現代の絵とは全くタッチが違いますが今でも作品として立派な物で流石東京芸大から出た弟子たちの作品です。(偉そうに、たいして解らないのですが)
 

4e93f1ee.jpegb2fef8f0.jpeg汐留の旧新橋停車場鉄道歴史展示室では3月17日まで成田山新勝寺への江戸、近代の旅をテーマに企画展が開催しています。
 
江戸の旅では浮世絵が展示され、近代の旅では昔のきっぷなど個人的に持っていない珍しい物が展示されています。昔は観光と云うと観光名所案内図が良くありました。吉田初三郎の物だと思いますがかなり展示されています。
 
0c41d335.jpeg成田山は初代市川団十郎が願をかけ成就した事から「成田屋」と屋号にした位で最近では問題を起こした市川海老蔵も此処で結婚報告をしています。
 
私的には米屋の羊羹がすぐ思い浮かびます。最近は佐賀の小城羊羹になっていますが、あの米屋の砂糖の塊の触感は好きです。
 
京成の初詣のきっぷは毎回カラフルで収集初めの頃は良く買いに行ったもので懐かしいです。

152c6951.jpeg富士山繋がりの話です。銀座のランドマークのソニービルではアイルランド出身で日本在住20年以上で画家のピーターAマックミラン氏の富士山をモチーフにした絵が展示されています。
 
最初はソニービルの懸垂幕に何?といった大きな円の中に富士、ウサギ、〆飾りなどが描かれています。館内では東日本復興の願いを込めた日本を元気にすると云った願いを込めた版画が展示されています。
 
画号も北斎ならぬ西斉だそうで、現代の日本を代表する富士、太陽、月、そして奇跡の一本松等の版画で売り上げの一部は東日本大震災の子供の支援に充てるそうです。「新冨嶽三十六景」カラフルでユニークな版画です。
 
日本人が好きな富士山、ユネスコ世界遺産登録への願い、金銀の5つの円は日本人の生活の中の月、太陽、そして東京五輪招致を願い、日本の復興シンボルの陸前高田の奇跡の一本松を新年の門松代わりとして復興を願っているようです。
 
42666952.jpeg8d299fb6.jpegその他の富士はコカ・コーラ、マグロ、琵琶などの富士で現代新冨嶽三十六景を描いています。日本人はヴィトンが好きだからヴィトン富士などちょっと皮肉ぽいものもありますが、成功される事を祈念します。
 
チャリーテイといってもこの版画は良いなぁとは思いませんが東日本大震災を忘れてはいけないんですね。
 

 
2265fc8f.jpeg6adbf7a8.jpeg東京メトロで無料で配布している「TOKYOTRENDRANKINNG」という雑誌に普段お茶など戴くギャラリー枝香庵が出ていました。タイトルは「知らなかった銀座が見えてくる?意外な乗り物・場所から街観察」の中で街を見下ろせる隠れ家ギャラリーとして取り上げられています。
 
e8a6649c.jpegギャラリー枝香庵は自社ビルの最上階にあり、ギャラリー自体が入りにくいのに最上階という余計入りにくい場所です。それでも気さくなオーナーで画廊には珍しい屋外にお休み処?などもあります。そのウッドデッキから銀座の街がみえます。
 
今は高い絵は当然売れていません。ギャラリーでは、売約された絵は、脇に印が付いています。作家にも寄るんでしょうが10万以下の小品しか印が中々付きません。
 
1fc183fa.jpegそんな中、次回の展示は、整理券を配らなくてはと、ギャラリー枝香庵のオーナーが言っています。「えぇ整理券ですか?」5人、10人とか少しづつ入れてまず見て貰ってから買い注文を受けるとの事。
 
「石井一男」展だそうです。聖母見たいな絵を独学で描いていた中年の作家で、神戸の「ギャラリー島田」のオーナーが発掘?した画家だそうです。
 
ギャラリーのオーナーは数ある画家からその将来を見定め育てて、行くのが仕事の一つですが中々今の御時世で難しい面もあるようです。歌い手さんを育てるプロダクションとある意味同じ何でしょうか。
 
毎年美術学校を卒業する画家の卵が大量に輩出されます。田中真紀子さんではないですが、大学、専門学校等昔より多くなっています。画家には特別認定される資格もなく、自分で画家と云えば画家になれます。ただ売れるか、個展を開けるかはおのずと自身の力、ギャラリーのオーナーに認められるかになるんでしょうか。
 
奇跡の画家として「情熱大陸」にも取り上げられたそうですが、今どき整理券を必要の画家がいるとは世の中解らないものです。
 
私は初めて聞く画家名ですが、落ち着いたらどの程度の売約済みか見に行こうと思っています。3月16日から27日まで銀座並木通り3丁目のギャラリー枝香庵にて開催中。

石井一男氏プロフィールhttp://ishii.mai433.com/profile.html 
6ad11107.jpeg江戸時代中期の禅僧「白隠慧鶴」の展覧会。白隠は80余年の生涯を民衆教化に捧げ、その手段として多くのユニークな画、書を残しています。
 
キリスト教がステンドグラス、壁画に経典、歴史を書いているように、白隠は大名から一般の人までに絵、書を書いて渡しています。そして絵には言葉が入り真に伝えたいメッセージがあります。
 
一番多く描かれているのが「達磨」姿は半身が多く、墨一色が多く、その場で簡単に書いて渡していたようです。仏教ですからお釈迦様もありますが、描かれた姿はやつれた表情、観音は殆どが瞑目しているような伏し目がちでしもぶくれの中年女性。
 
f6207d73.jpeg達磨意外には七福神を全体で壽と云う字の船に乗っている図、大黒天を中心とした七福神、鐘馗、ねずみの僧侶、神官、庶民が集い、掛け軸には人生訓や火除けの神様秋葉山大権現などありとあらゆる目出度いものを乗せたサービス満点のもの、戯画の戯言や大名行列を皮肉った絵など100数点が展示されています。
 
南無天満大自在天神と云う字を絵に描いていたりして文字の読めない人でも宗教に、心のよりどころにといった工夫がなされています。それにより宗教ぽく感じません。
 
2月24日まで渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催しています。
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もう直ぐ解体される渋谷東急のビル。
 
77890e36.jpeg両国の国技館内の相撲博物館では2月17日まで木村庄之助展が開催しています。館内には歴代の木村庄之助の装束が展示。
 
その他軍配、相撲を裁く木村庄之助の浮世絵、明治の土俵祭りの浮世絵、珍しいのは文久3年、安政5年の「三都行司相撲見立」という行司の番付などが所狭しと展示されています。現在の木村庄之助は36代目。
 
行司と云うとどうしても装束に目が行ってしまいます。普段は軍配は良く見えませんが「天下太平」「至誠始神」など色々書かれていたり龍の彫刻された素晴らしい軍配などがあります。

また、木村、式守で軍配の握り方も違うようです。 
078422f1.jpega2c2341e.jpeg結びの一番を裁く木村庄之助、行司の中の最高位、昔は親方として部屋を持っていた時代もあったようです。式秀などはその名残のようです。

年に数回会う十両格行司木村朝之助君も立派な木村庄之助になるんでしょうね。生きていれば見たいものですね。

 
7c9bc180.jpeg開館60周年記念特別展が昨年から今月14日まで国立東京近代美術館で開催されています。
昨年から行こうと思いながらいつもの通り閉館間際の見学になりました。
 
日本近代美術100年を全フローを使い展示しています。国指定の重要文化財は美術工芸品では1万点以上認定されていますがその多くは古い時代のもので、明治以降の絵画彫刻に限ると51点しかないそうです。
 
73369983.jpeg4d6dc065.jpeg00648951.jpege8b2f24d.jpegその内、13点がこの東京近代美術館に所蔵され、今回は特別展と云った事で一挙に展示されています。但しその内数点は前期の身の展示になっています。
 
近代美術ですから今回は西洋画の一部、日本画を中心に見ました。昭和の戦争画、近代のイラスト、写真、ピカソを代表する絵はパスして廻りました。
 
入ってすぐが重要文化財認定の作品がずらっと並んでいます。しかし、萬鉄五郎の絵は私には価値が解らないのと個人的に好きな絵ではない。横山大観、河合玉堂、菱田春草、安井曾太郎、藤島武二、岸田劉生、佐伯裕三等の素晴らしい絵を楽しみました。
 
出展点数もかなりな数でこの所、好きな絵、興味がわく絵と云ったものだけで後は流し見をして通過します。まともに全部は見られません。尤もじっくり見て感動しても今の私は帰ってくる頃には作品の特徴も忘れています。
 
今回ぶるっという感動のテーマですが私は2点だけ素晴らしいと感動をしました。でもそれもすぐ忘れてしまうんでしょうが。
 
晴れて気持ちの良い日でした。東京駅から皇居沿いに歩き竹橋へ、そして帰りは竹橋から銀座をぶるっでなくぶらっと。銀座では秋田のかまくら、雪像など子供づれが楽しんでいます。やはり秋田の物産を購入。
7a2f07d6.jpegfa9bcd7e.jpeg2223fbc2.jpeg3ea162f5.jpeg42ce2171.jpeg945af0bf.jpegd854b11d.jpeg



 
fa1e000a.jpeg4ef5c546.jpeg光線画と言われる小林清親の浮世絵の展覧会で今月26日まで開催です。小林清親は途中から光線画と言われた様式からはなれますので来月はその後の清親作品の展覧会を予定されているようです。

明治に入ると江戸の浮世絵とは違った毒々しい外国の絵の具を使った浮世絵が出てきます。それらと一線をがした清親の画風は風景、名所絵を光と影、光の揺らぎなどを色彩の変化で写実的に描いたものが光線画と呼ばれ木版による西洋画と云った感じの画風が特徴のようです。

見ていても是が浮世絵?といった西洋画的な物も多く描いています。写実的ですので浮世絵の特徴の俯瞰したりした構成が有りません。その他に静物画、動物画なども描いています。

少し会場が暗いので絵自体も暗いものが多く見にくい今回の展覧会でもありました。しかし日本画、西洋画と明治の浮世絵の流れと違う江戸の浮世絵の流れの中で新しい時代を掴もうとする感じは見えておもしろい展覧会です。

 
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