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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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2c582ee7.jpeg浮世絵の主題のひとつに美人画があります。日本画、西洋画を問わずどの時代でも女性を描くと云う事が一つのテーマになります。
 
今回は5月26日まで前期後期に分けて約80点の展示だそうです。前期ですが江戸時代と云うより明治、大正、昭和初期の日本画家が描いた美人画を展示。明治になると浮世絵は段々廃れ西洋絵画に感化され新しい技法、形式が伝統を継承しながら日本画は変わって行きます。
 
掛け軸タイプになりますのでこの時期の作家は、大きな展覧会の入選を目指していきますが、雑誌の挿絵、中将湯などのポスター、松竹・新国劇などの舞台衣装、色紙などのこまごました仕事をしながら院展、帝展、日展、官展を目指して行きます。
 
雪月花、四季のの風情、情念と装い、技芸と遊びというタイトルに分かれています。有名どころでは上村松園、鏑木清方、伊東深水、池田蕉園、栗原玉葉、池田輝方、竹久夢二など。40点近くの掛け軸が並ぶと壮観です。
 
c493ba30.jpegチラシの絵は栗原玉葉の朝妻桜、玉葉自身も敬虔なクリスチャンだそうですがこの絵にはロザリオを首からかけています。良く解りませんがロザリオは手に持つ物のような気がします。変わった絵です。

キリシタン弾圧による死に行く朝妻を題材にしたようです。死絵なんでしょうか。
 http://www.newotani.co.jp/group/museum/index.html

地下鉄銀座線赤坂見附駅から上がるとバブルの象徴の赤坂プリンスが大分解体され低くなってきています。
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8e04db35.jpeg千代田区大手町の逓信総合博物館で郵便切手のふるさと切手「ふるさとの心の風景」シリーズの原画展が3月31日まで開催されています。
 
日本のふるさとの四季を描いている原田泰治さんの切手になった原画のシリーズ2回目です。ほのぼのとした日本の美しい原風景を描いています。今回は35点北海道から沖縄まで各四季を描いています。
 
この人の絵は、人間が出ていますが基本は風景の中の一つとして描かれ、人間の顔には目も鼻も口もありません。頬に紅?的な色をつけているだけです。それでも作業をしている、動いている風に見えます。自然に溶け込んでいるから何でしょうか。
 
0e1866af.jpega12c4d73.jpega3da36b7.jpegb8e2755d.jpeg個人的に好きなのが北海道美瑛の「大地の花」青森野辺地の「レールバス」秋田雄和町の「雪あがり」山形鶴岡の「懐かしい家」熊谷市の「春風」山梨の「富士の見える町」茨城行方市の「秋一色」新潟の「山古志の春」など。
 
今気に入っている明石の須貝さん、週刊新潮の表紙を書いていた谷口六郎さんとはまた違ったタッチの絵です。共に心洗われる絵です。入場無料(Hpより印刷)

 
7636dc3b.jpeg336d761f.jpeg江戸狩野派の所蔵が多い板橋区立美術館。名前だけ知っていましたが初めて訪れました。板橋城跡に出来た美術館。前には公園になっていて今は梅が満開でほっとする地域です。
 
6cde6a9a.jpeg6c8aa917.jpeg雪村、啓孫、住吉派、土佐派、板谷派の作品に勝川春潮、魚屋北渓、鳥居清忠などの浮世絵師の肉質画、谷文兆のスケッチ画、弟子の文二、文中などの作品が展示。
 
b3d00e27.jpeg504fc312.jpeg2b475d02.jpeg7f0d509d.jpeg特徴として入場無料、解説が他にない面白さで書かれている。学芸員の見識が素晴らしいのでしょう。また此処は入口に撮影OKの看板が。
 
c2bd091b.jpega3614cac.jpegこの解説文だけ読んでも面白く良く解ります。はっきり下手なんて普通は所蔵作品でも書かない所をはっきりと書いています。そして絵に対するタイトルもしゃれています。この様な展示スタイルは初めて経験しました。恐るべし板橋美術館の学芸員。
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いやぁタイトルだけでも絵に引き付けられ本当に楽しい初めての展覧会でした。学芸員さんに「アッパレ」3つ。
残念がら今月で閉館する豊洲の平木浮世絵美術館。最後の展覧会は、移りゆく風景 広重・清親・癸巳男展。今月24日まで。
 
広重の江戸の風景、小林清親の明治の風景、小泉癸巳男(こいずみきしお)の昭和の風景を向島、上野、橋、大通り、大店、夜の花街などを3人対称に展示しています。
 
小泉癸巳男という版画家は今回初めて聞いた名前で、作品も初めてみました。昭和大東京百図会という100枚揃いを絵だけでなく自分で彫り、摺ると云う大正からのスタイルの作家だそうです。
http://www.hanga-do.com/catalogue/no96/pdf/p34-35.pdf#search='%E5%B0%8F%E6%B3%89%E7%99%B8%E5%B7%B3%E7%94%B7' 
最後の展示会にしてはちょっと寂しい展示。急遽決まったのでしょうか所蔵作品から考えれば寂しいが、この展示会場から考えれば是で良かったのでしょうか。
 
個人所蔵から財団法人運営になっていますが早く次のしっかりした会場が決まればと思っています。長い間楽しませていただきました。ありがとうございます。

fb487bc4.jpeg第11回春季二紀展、第30回日本中国水墨画合同展を東京都美術館へ見に行きました。共に公募展で今月17日まで開催。
 
組織になっていて会員、一般が出展できる公募展ですが委員、会員、新人選抜とかの括りになっていてとても多くの作品の出展があるのが何処でも同じパターンのようです。絵画と彫刻が有るようですが絵画だけ歩くようなスピードで見させていただきました。
 
319296a1.jpegac4b1f21.jpeg1febed9a.jpeg6b453954.jpeg4e287363.jpeg気に入った作品は「春の山」小林祐子、「昭和の皺」佐田尚穂、「斜光」佐久間公憲、「いのち明り」桜田洵子、「光陰」塩谷亮、「Who are you」六反田英一各氏の作品。どうしても写実的、メルヘン的な作品に目が行ってしまう。

 
b19648ed.jpeg待ち合わせ時間があり2階の水墨画も見学させていただきました。掛軸タイプ、額入りタイプとあり此方も全員参加のようでとても沢山の作品が展示されています。水墨画ですから白黒の画が沢山並び、遠目からは切り絵、版画に見えてしまう。とても素敵な作品が多かった。



 
47af307f.jpeg508120e1.jpeg78c2fc33.jpeg作品的には此方の方の作品が気に云ったり、好きな物が多い。残念がら出展リストがないようでシャメしておきました。此方もかなりなスピードで流し見学をしました。どちらも公募展初日の割りに観覧者が少ない。共に入場無料。
 
fb101818.jpegあれだけ晴れた青空だったが出たら一面雨の降るような曇り空、そして公園の先が見えない。強風で煙霧が発生、多くの人がマスクやタオル、ハンカチで家路を急いでいました。いやぁ凄いもんでした。黄砂かと思いましたが強風により土埃が舞い上がったようです。笑い事ではないですが外も水墨画の世界でした。

(写りが悪いですが小さい写真はクリックしていただければ大きくなります。)

 
35c011cf.jpeg3月23日まで川崎砂子の里資料館で開催中。師匠の豊国をなのるが兄弟子が2代で国貞は三代と称される。同じように娘婿の国政も2代目国貞から国貞没後三代豊国と名乗るも四代豊国になる。
 
国貞は役者絵と云うより美人画として有名で江戸名所百人美女100枚,雙筆五十三次(国貞が人物、風景は広重)広重と別に東海道五十三次など多くの作品を残している。一番描いたのではとも言われている。
 
今回は蛍狩 江戸ッ子揃、春遊十二時、当盛見立三十六花撰、五行ノ内の各揃い物が展示されています。今回の物は初めて見るものばかりです。
 
b2d6ca4a.jpeg春遊十二次は花魁の12時間を描いたものです。面白いのは国貞だけでなく大きめの駒絵を弟子に描かせています。子弟共作の面白いものです。
 
当盛見立三十六花撰は歌舞伎役者絵で役者が扮する役柄にいわれのある花を駒絵に飾っています。中村芝翫の信田の狐には葛の花、熊谷直実には陣前の梅、小林の朝比奈には別荘の福寿草、河原崎権十郎の花川戸助六には江戸桜、片岡仁左衛門の毛谷村六助には門出の椿など歌舞伎が良く解っていないので何でこの絵となってしまう。
 
0547d176.jpeg87de843f.jpeg五行ノ内は木・火・土・金・水で中国の古代思想、自然哲学でこの5つの元素で万物はなっていると云う考え方。木は葉や花が覆い樹木が成長発育する。春の象徴。同じように火は炎が元で、灼熱の性質を表す。夏の象徴。土は万物の育成、保護を表し季節の変わり目の象徴。金は収穫の季節で秋、水は泉から湧き出て来て命の泉、胎内と霊性を兼ね備える性質で冬だそうです。全く良く解りません。
 
最初の蛍狩の5枚、五行の5枚、花魁の十二時の12枚、そして当盛見立三十六花撰は目録を入れて37枚と中々見応えのある展示です。今回は本図より駒絵を楽しみました。贅沢を言えばもう少し明るければ。


どうも写真は全部私と同じボケでした。
 毎月楽しみにお邪魔している豊洲の平木浮世絵美術館は今月の「移りゆく風景」広重・清親・発巳男展の3月24日で閉館となるようです。
 
戴いたはがきには一昨年発生しました大震災では、弊館の施設も影響が生じました。その後、ららぽーと豊洲のリニューアル工事もあり、昨年急遽移転しました。豊洲において活動を続ける事が適切かどうか、移転後の施設が充分でなかったことも併せて検討した結果だそうです。
 
私は最初から何で海の前の豊洲に開いたんだろうと云った疑問もあり、移転後はもっとひどい展示施設で、大事な作品は大丈夫だろうかと思っていました。この美術館は、リッカ―創業者の平木氏の所蔵した作品の美術館で、リッカー倒産後、その後そごうに移り、そしてららぽーと豊洲へと数奇な運命をたどっています。
 
所蔵は誰もが認める素晴らしいものばかりです。今後、巡回展示、出版物の刊行事業を行うようですが、巡回展示は作品を結構痛める事が有ったりします。是非、早い時期にしっかりした場所でまた常設展示ができる様に期待しています。
 
急遽決まったんでしょう。まだ見ていませんがこの企画展示は閉館する最後の展覧会としては寂しい。これぞ平木コレクションと云う物を展示してほしかった。揃い物も沢山所蔵しているので資産価値は莫大でしょうから芸術スポンサーを早く見つけてほしい。

長い間楽しませていただきました。ありがとうございます。
 今日は暖かく、久しぶりに散策をしようと出かける。特別予定もなく大森方面へ出た。大森駅西口の坂を大井町方面へだらだら歩く。すぐ大森貝塚、先日行った品川歴史館が出てきます。もう一度現在開催中の「江戸・明治の旅にでかけよう」展を見る。
 
同時開催で品川地区を走る鉄道会社の古い写真、スケッチなどが展示している。品川にはJR京浜東北線・山手線・埼京線・横須賀線、京急、東急大井町線・池上線・目黒線、東京モノレール、都営地下鉄浅草線、最近のりんかい線などが区内を走っています。走っているだけなら新幹線も。
 
f617fd31.jpeg古い写真などは懐かしい駅、もうない駅など竹内重雄氏のスケッチは、話だけ聞いたことのある青物横丁駅は本当に駅周辺に八百屋の市があったようです。駅合体の新馬場、以前は北馬場、南馬場駅を一つにして長いホームになり改札は両方に出来ています。北、南馬場の入場券を探したが見当たらない。
 
f71a1620.jpeg駅合体の各商店街等の妥協の結果何でしょうが旨い事を考えたもんだとしきりに感心。また現在の大森海岸駅からJR大森駅近くに明治にあった京急の大森駅を走っていた電車。当時は転車台がなくループ線で駅に入っていた名残で現在もその地割が残っている。当時は大森海岸は海水浴場で賑わっていた。(下の写真は京急110周年記念の絵はがき・現在も残る当時の敷石、イトーヨーカ堂前) 
2bc92b1d.jpega70f778b.jpeg個人の写真などしっかり昔から撮っている人が居たもんだ。最近京急が大森町から雑色まで高架になり今までの下の線路のレールを取り外しているがその写真も多くの人が撮っていた事を思い出した。
 
きっといつかそれも京急が下を走っていた事を知らない世代ばかりになる時資料になるんだろう。私などはただ懐かしいと思うだけだろう。ただのんべんだらりと生活をしている。


 
1e649d5a.jpeg8745bc53.jpeg東京五美術大学連合卒業・修了制作展で多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学の5つの美術大学の学部、大学院の各科の卒業制作展です。
 
六本木の国立新美術館で3月3日まで開催中です。この時期は各大学の卒業展が開催時期で先日の東京芸大に次ぐ卒業展へ。
 
若い人の作品ですから奇抜さや感覚が私が持っている観念から飛んでいる作品が多い。日本画・油絵・版画。彫刻が展示されています。沢山の作品が展示されていますから日本画・油絵を中心に見ました。
 
996b307b.jpeg534f4d40.jpegd26dbefd.jpeg多くの作品の中で私の観念、良いなぁと思ったものは女子美のコーナーが多かった。展示リストを戴いていますのでチェックした印でも大橋美舟「やすらいの場所」井村友里恵「夢夜誘い」田村佳奈子「生き生きと」花谷茜「帰宅」安高玲子「鼓動」江水千尋「Life」横山瑛子「輝く」などの作品。
 
bbda8b1b.jpeg0931531b.jpeg絵が好きで上手だった人がさらに大学、大学院で学び是から画家として生きて行く人が多く居るんでしょうが、今回だけでも大変な数の人です。さらに全国の美術大学、専門学校から巣立っていきます。
 
折角の才能も見出してくれる人がいなければ埋もれてしまいます。才能、技術もそうですが運というものもあるんでしょうが頑張ってくださいとしか言えない。是から画家として生きるのは大変だろうなぁと思いながら高層ビルの冷たい風を受けながらの帰宅でした。


国立新美術館は多くの美術館が月曜休館の中、火曜休館と言う私にとってはありがたい美術館で多くの公募展が開催しています。
96fb690e.jpeg51712e0c.jpegJR品川駅前の石榴坂を登りきった東武ホテルの裏の物流博物館で3月10日まで明治時代を中心とした運送会社等が出した「引札」を沢山展示していると云う事で初めてお邪魔しました。
 
引札の「引く」は「配る」「引きつける」という意味を持ち、多くは商店の情報を伝える文字と合わせて色鮮やかな絵柄が描かれ、商売に関するものから七福神などのおめでたいもの、当時の最新の風俗まで幅広く題材にしているようです。
 
7860fb66.jpeg52d82347.jpeg23d022a8.jpeg色鮮やかな引札が狭い会場に沢山展示されています。私は初めて名前も絵も見ました。浮世絵のよな感じで明治ですから蒸気機関車、帆船、馬などをそれも浮世絵風だったり写真風だったり発行元が運送店、米屋、粉屋、油屋、醤油工場など様々です。

此れに似たのが地方の観光案内図、鉄道の沿線案内図などがあります。これは一部私も所蔵していますが引札と言われるものは初めてで大変興味深かった。当時の広告が今では芸術品になっていますし西洋洗濯などと言った言葉を知る当時の生活の貴重な資料になっています。
 
物流博物館は高輪4丁目のホテルや企業、マンションなどが立ち並んでいます。此処は日通を母体として作られたようです。地下一階から2階まで展示や研修室、図書館などが有るようです。2階は運ぶと云う事で今は使われなくなった風呂敷の使い方等が展示されていました。
 
422fd3c0.jpeg46ebe328.jpeg風呂敷も江戸、明治では浮世絵にも描かれているように庶民が運ぶツールでした。昭和40年頃からデパートで紙袋のサービス、スーパーでのレジ袋などで今は利用する人が少なくなりました。写真展では千葉の行商の風景が風呂敷と同じように懐かしかった。相撲界も前は布団が包める大きな風呂敷が引き出物でしたが今は全く見る機会がない。
 
58beab20.jpegエコの時代に柄の豊富な風呂敷で包んで歩くのもちょっとおしゃれの時代になってきました。初めての博物館、初めての引札と楽しい時間を過ごせました。運ぶと云う事でミュージアムショップ?で紙の電車の箱のチョコレートを購入。色々な博物館が有るものだ。
 
港区高輪4-7-15 03-3280-1616 入館料200円、月曜休館。

 
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