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上野は気持ち良い青空で多くの人が美術館・博物館・動物園などに向かっています。いつもの国立西洋博物館入口で一服、空を見ると飛行船が飛んでいます。
噴水公園前では関東甲信越の錦鯉の品評会の表彰式が行われていました。
今日のお目当ては本館10室の浮世絵コーナーです。先月と同じようなテーマで風景画を洋画の遠近法などを取り入れて描いていく流れなどが展示されています。下の写真は東京国立博物館の各施設で左から本館、表慶館、東洋館です。この他に企画展をやっている平成館、法隆寺宝物館、資料館、黒田記念館などが敷地内にあります。本館裏には庭園がありお茶室がいくつかあります。
また隣の室では同じような谷文晁の公余探勝図巻。司馬江漢の江漢西游日記、浅間山図屏風など見ごたえの展示も。
近代美術コーナーは浅井忠の水彩などが展示されています。午後から4時間あっという間に過ぎていきました。
先日休館日に間違えて行った六本木の新美術館12月8日までですので慌てて見に行きました。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書と大変な数の展覧会です。
勿論これだけを1日で見ることもできず、まして興味のない書、彫刻などは全く観ませんでした。基本的には日本画・洋画を中心としながらも殆どは流し見です。
興味のある絵のところだけ立ち止まるのですがそれだけでも2時間はゆうに掛かりました。絵は風景画,人物画が中心ですが圧倒的に人物画が多くそれも千葉のホキ美術館の人気の影響か写実的絵画が多く目につきました。
私自身も写実画は好きで1枚は欲しいと思っています。ギャラリーなどで写実画が展示されていると値段は高いのですが売れています。
今回も何枚か良いなぁと思う絵はありますが、展覧会ということで大きすぎどう考えても我が家で飾るところがない。トレーニング後に行ったので今日はかなり疲れました。
帰りに用が有り立ち寄った九品仏の紅葉です。今が盛のようでとても綺麗でした。
赤坂のとらやビル2階では歴史秘話20「和菓子の贈りもの」展が開催されています。和菓子の贈答にまつわる歴史上の逸話と再現したお菓子を展示しています。
和菓子を贈答する場面は歴史上にたびたび登場します。贈答が盛んになる江戸時代を中心に20のエピソードを交え資料とともに再現菓子を展示。入場無料ですがその逸話を本にした小冊子もいただける。
江戸時代は社会の安定と砂糖の流通量も多くなり国内でも製造が出来るようになり菓子の種類も多くなった。大名や公家の贈答の意匠や銘菓に趣向を凝らしたもの、地方の銘菓を将軍への献上品として、下級武士・庶民にとっても菓子は身近なものになっていきます。
贈答の機会も増え彼岸の牡丹餅、誕生祝いの饅頭、年中行事や人生儀礼に伴う贈答や手土産、見舞い品にも用いられるようになっていきます。
平安時代には藤原行成が梅の花の枝を乗せた白い包み紙に唐菓子の餅だん(へいだん)を容貌が良くないので昼間は持参できないという手紙とともに使いに清少納言に贈った。
清少納言は自分で持ってこないのはひどく冷淡に思うがと、紅梅をつけて返事する。これを読んだ行成はすぐさまやってきて「餅だん」を「冷淡」にかけた機知ある返事を褒めたという。
初代米国総領事ハリスに13代将軍家定が贈った4段重のお菓子。砂糖や米粉、果物、胡桃などで作られた日本の菓子が四段に、どの段もきれいに美しく並べられ形、色、飾りなど非常にきれいだ。これを合衆国に送ることが出来ない事を非常に残念に思うと記している。
家茂と和宮の絆を深めたお菓子、奥女中瀧山の餞別煎餅、羊羹と正月の関係、引き出物の定番三つ盛菓子、シャムの皇太子も絶賛した匠の工芸菓子、便利な菓子切手、江戸城の嘉定(江戸博でも展示)、松平春嶽の贈答、山吹色の菓子など。中々興味深い話が多い。
また餅だんもハリス献上のお菓子も昔は結構な大きさだったようです。そう言えば小さい頃葬式で配られる饅頭も大きく、甘いものが少なかった時代だったのか訳も分からず喜んでいた記憶がある。
一度行きたいと思っていた展覧会です。またこのビルの下の売店は店員さんが仰々しく応対してくれるので私には堅苦しいので赤坂へ来ても此処では買わず銀座などのデパートで購入します。
12月25日まで紀尾井町のニューオータニ美術館ではロマンチック・バレエの世界 妖精になったバレリーナという展覧会が開催中です。
近くに用が有り、招待券もありお邪魔しましたが、想像していたのと違った展示でした。油絵のバレリーナを描いたものと勝手に思っていました。
内容はフランス革命から七月革命までの20年間のロマ・チック・バレエの黄金期のパリオペラ座でのマリータリオーニ、ファニー・エルスラという2人のバレニーナを中心とした版画、手紙、衣装などの展示でした。
バレエのことは全く分からずポーズやチュチュと言われてもトウシューズの先がこの当時は柔らかったと言われてもチンプンカンプン。多くの女性がいましたが何か場違いのところに来たように思いました。
五島美術館は東急中興の祖五島慶太氏のコレクションを中心とした美術館で東急大井町線上野毛駅から程近い閑静な住宅地にあります。今回は館蔵品というより色々なお寺、美術館からの光悦作品を展示。
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ 1558~1637)は、桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した町衆。書・陶芸に優れ、漆工の意匠や制作の指導、また嵯峨本などの出版に関与したとされます。
館内には光悦の書簡、書状、鹿が描かれた上に古今和歌集が描かれていたり、赤、黒などの楽茶碗が多数展示されています。また出版物としての伊勢物語、螺鈿細工の経箱など多芸ぶりが伺えます。
書家として日蓮宗に帰依して法華題目など達筆、昔の書体で書状などは中々読めない。身近では池上本門寺の総門の扁額なども。
昔、陶芸をやっていたが今回展示の沢山の茶碗は正直、何処が良いのか良く解らないが手に持ったら何となく温かみと手にフィットするような感じはする。
入場料1200円、NHK日曜美術館、BS日テレぶらぶら美術館で放映されたので大変な人出でした。
9月から始まった富士山シリーズの最後の月、今月は明治から昭和までの富士山絵です。昭和になりますから浮世絵以外の木版画、石版画などバラエティに富んだ出品です。
芳年、小林清親、二代広重、三代広重、周延、川瀬巴水、笠松紫浪、土屋光逸、小泉發己男、伊東深水、版画の平塚運一など。芳年もあの派手さのない江戸浮世絵、やはり二代広重より三代広重の方が良い。今回も69点展示。
3ヶ月で意外に思ったのは北斎の富嶽三十六景が展示されていたが少なかったような。江戸名所図会、東海道名所図会などもお持ちだったとは驚きでした。3ヶ月色々な富士山絵を楽しませていただきました。ありがとうございます。
来月は忠臣蔵の世界 12月2日から20日まで 入場無料。日祭日休館。
今年も大田区在住の日本画・洋画の画家、立体作家の作品展覧会が昨日まで開催されていました。11月3日から開催していましたが最終日になんとか見ることができました。
この展覧会は大田区に在住の作家が所属などを超えて一堂に会する展覧会です。今回は54名の作家の作品の展示、他と違うのはその作家の小品のチャリティオークション、作家から提供された色紙がなどを抽選で戴ける抽選会、そして自身の絵などを持参すれば作家からの講評をいただけるコーナーもあります。
今回の展示作品では自分が良いなぁ、欲しいなぁという作品は残念がらありませんでした。チャリティオークションの小品は個人的に好きな2点ほど応募しました。さて落札できるか。
今回の絵ではありませんがロビーには大田区の画家から寄贈された作品を季節ごとに展示しているコーナーがあります。今回はその中から小山洋氏のパリの街角、トレドの昼下がり。
制作活動の大半を大田区馬込で過ごした版画家川瀬巴水の生誕130年を記念した展覧会です。10月27日から来年3月2日まで3期にわたってほとんどの作品を展示するようです。
前期は大正期から関東大震災後の復興期までの作品、中期は昭和初期から10年代の作品、後期が昭和20年代から晩年の作品の予定だそうです。この機会を利用すれば巴水の作品を体系的に見られます。
明治に入ると木版画は衰退の一途で伝統的木版画技術を復興し、新しい浮世絵版画を提唱,製作普及に努めた渡辺庄三郎に誘われ風景画を中心に新版画絵師として川瀬巴水は活躍しました。
渡辺庄三郎が資金的にも援助して全国を巡って絵を描くことが出来、この人がいなければ川瀬巴水は活躍ができなかった。巴水という号は師匠の鏑木清方から与えられたものです。
今回140点版画の摺の順番や印章、スケッチ帳など珍しい物が多数展示されています。この展示の良いのは作品の下にその作品を写生した下図が同時に見られることです。そして写生は非常に丁寧に描かれています。
こんなに多くの写生図と作品が並んでいるのは初めて見ました。風景画が多いですが美人画、役者絵もあります。やはり巴水は風景画が良いですね。そして雪景色、夕景などが特徴的に私には好きなものが多い。
また雪、雲などが盛り上がった感じで立体的に見えます。これは彫師、摺師の技なんでしょうか。五月雨ふる山王、三十間堀の暮雪、谷中の夕映、芝増上寺、山王の残雪、肥前雲仙嶽,桔梗門の丸雲、日光神橋、田子の浦橋、手賀沼、牛掘などが好きな絵でした。
此れだけの展示が驚くなかれ無料。
上野の山では国立西洋美術館でイタリアルネッサンスの巨匠ミケランジェロの彫刻、日本の国宝彫刻は興福寺の2組の十二神将の東京芸大美術館、奈良があれば京都の船木版洛中洛外図が東京国立博物館平成館で行われています。この他に上野の森美術館など芸術の秋が真っ盛りです。
私は同じ東京国立博物館の本館でいつもの浮世絵鑑賞、今月は風景画を展示しています。風景画と言えば広重、北斎で今回は広重を中心に展示されています。(全33枚)
今回は個人的に興味があったのは西村重長、勝川春扇、昇亭北寿など、あまり聞いたことがない絵師の作品です。(写真の右は師宣でこの時代はまだ色がなく、大きい写真が西村重長の作品浮絵品川座敷で朱は後で描いたもの。)
それと江戸時代の銅版画で亜欧堂田善という絵師の作品。江戸時代に銅版画があったとは。(残念がら携帯では写らない。)
この人は福島須賀川生まれで殿様の松平定信が命名したそうで、本来の目的は外国からの船が寄港地し始め、地図を作らせるために長崎に銅版画を勉強させたのが始まりのようです。その洋風表現は、葛飾北斎や歌川国芳らの浮世絵にも影響を与えたそうです。
おまけ
東京国立博物館の本館の2階への階段はテレビドラマ半沢直樹のロケで使われて少し人気になっいます。
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは山形県山寺の後藤美術館コレクション展を11月18日まで開催中です。実は、昨年同じ作品をニューオータニで開催していました。歳のせいか会場に入ってあれぇといった感じです。タイトルが違うと別のものに感じてしまいます。
今回はバルビゾン以前の聖書や神話など宗教的、歴史的画題に女性美の裸体画を描いていたりそのままの宗教画から産業革命などの時代背景から屋外の自然、田園風景などを写実的に描くバルビゾン派といわれる作家などの作品を展示しています。
バルビゾン派の有名な画家のうち今回はコロー、ミレー、ルソーなどの作品。バルビゾンではないですがクールベなどの作品も展示されています。
個人的にも写実的な絵は好きです。人物、風景画など。好きな風景画はぺクリュの貴婦人と犬。風景画は明るい青空でも何となく暗く重い感じです。
この時期は日本から黒田清輝、久米桂一郎などが留学していて影響を受けています。展示の何点かは久米桂一郎の絵かと思うものもありました。
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