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上野の山では国立西洋美術館でイタリアルネッサンスの巨匠ミケランジェロの彫刻、日本の国宝彫刻は興福寺の2組の十二神将の東京芸大美術館、奈良があれば京都の船木版洛中洛外図が東京国立博物館平成館で行われています。この他に上野の森美術館など芸術の秋が真っ盛りです。

私は同じ東京国立博物館の本館でいつもの浮世絵鑑賞、今月は風景画を展示しています。風景画と言えば広重、北斎で今回は広重を中心に展示されています。(全33枚)

今回は個人的に興味があったのは西村重長、勝川春扇、昇亭北寿など、あまり聞いたことがない絵師の作品です。(写真の右は師宣でこの時代はまだ色がなく、大きい写真が西村重長の作品浮絵品川座敷で朱は後で描いたもの。)

それと江戸時代の銅版画で亜欧堂田善という絵師の作品。江戸時代に銅版画があったとは。(残念がら携帯では写らない。)

この人は福島須賀川生まれで殿様の松平定信が命名したそうで、本来の目的は外国からの船が寄港地し始め、地図を作らせるために長崎に銅版画を勉強させたのが始まりのようです。その洋風表現は、葛飾北斎歌川国芳らの浮世絵にも影響を与えたそうです。

「榎坂の図」では牛が凄くリアルに描かれています。


1階の近代美術では月岡芳年、落合芳幾の歌舞伎の残酷シーンを描いた英名二十八衆句が展示されています。このシリーズも初めて見ました。

前田青邨の「キリシタンと仏徒」という大きい掛け軸、下村観山の「楠公」の3幅対も良かった。この掛け軸は高い天井いっぱいの迫力のあるものでした。

 また書画の展開のコーナーでは、円山応挙の写生帳が展示されていますが、もうほとんど作品になると思う精密に描かれています。また屏風のコーナーには作者不明の洛中洛外図屏風が展示、隣の平成館で見たつもりになる。

おまけ
東京国立博物館の本館の2階への階段はテレビドラマ半沢直樹のロケで使われて少し人気になっいます。

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