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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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墨田区向島にあります「すみだ郷土文化資料館」で76日まで開催中。向島を中心とした企画展で名所図会、沢山の浮世絵を展示しています。それが全部自前の館蔵作品。流石です。入館料100円。交通費がはるかに高い。

 

墨堤は桜の名所、4代将軍家綱の頃から始まり多くの人に守られ今も桜の名所として続いています。浮世絵も桜の名所として描かれ、花より団子で多くの名物を楽しみに人々が訪れています。


上が江戸の浮世絵の吾妻橋、下が明治の浮世絵の吾妻橋。写りが悪いですがやはり江戸の浮世絵の方が情緒があります。
 

明治になれば幸田露伴、永井荷風、堀辰雄など有名人も登場します。江戸期は橋がなく渡しで向島へ通ったようで今とは全くの情緒が違っています。

 

普段浅草へは良く来ますが中々向島へは来る機会もなく今回は都営の本所吾妻橋から散策を兼ね業平、向島、帰りには隅田川を葉桜の中散策しました。

 

 

 

 

 

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東京駅内の東京ステーションギャラリーでは明治のヨーロッパ帰りの黒田清輝、久米桂一郎などの白馬会、その後弟子たちが作った大正昭和の光風会。今年100回目を迎えるという事で記念の展覧会だそうです。

 

今回出展の作品は多くが10代から30代の作品を展示しているようです。東京美術学校に西洋画が出来、当時の印象派などの外光を入れた手法が黒田達によって紹介され、黒田、久米などが結成した白馬会、その後の技法だけでなく考え方なども変わってその一つが光風会だそうです。

 

1白馬会から光風会 2、激動の時代 3、昭和の展開と3つのカテゴリーで展示されています。白馬会の黒田清輝、久米桂一郎、藤島武二、岡田三郎助、小林萬吾、石川欣一郎などの作品が並んでいきます。

 

その中では個人的には矢崎千代二の「秋の園」という作品が良かった。印象派のお手本があったりしますから点描画なども展示されています。後半になると私には解らない作品も多くなりますがまた写実的な絵も展示されています。

この会場は2回目ですがとても見やすく展示されていますし帰りの階段ではむき出しの煉瓦つくりも見られ戦災の影響で木の部分が焼けてなくなったりしています。
美術館から出ると丸の内の改札口が。今回の企画は殆どが他の美術館の作品で借りだすのに大変だったのでは。5月6日まで開催中。900円。

 

6月20日まで両国国技館内の相撲博物館では江戸時代の横綱12名に大関雷電為衛門を加えた力士を通じて江戸時代の相撲の様子を展示しています。

 

初代明石志賀之助、二代綾川五郎次、三代丸山権太左衛門、四代谷風梶之助、5代小野川喜三郎、六代阿武松緑之助、七代稲妻雷五郎、8代不知火諸右衛門、九代秀ノ山雷五郎、10代雲竜久吉、11代不知火光右衛門、12代陣幕久五郎。

 

吉田司家からの免許状、横綱の綱の展示で今回は江戸時代ですから写真でなく浮世絵が多く展示されています。今回は両国賑わい祭りで多くの人がいてゆっくり見られず、5月場所にもう一度見ようと思っています。

 

今回の明石志賀之助などの表紙になっている浮世絵はどこかで見た感じでした。現代の相撲版画の松林さんの貴乃花などを描いた版画の構図がそっくりでした。この版画はもうだいぶ前に購入したもので貴乃花、曙、武蔵丸、若乃花、貴ノ浪、武双山、魁皇の7名です。この時代が私には身近で一番人気もあり相撲も面白かった。

 

 

目黒駅から権之助坂を下った目黒川沿いにあります目黒区美術館でマルクシャガールの版画展が開催中とのことで招待券をもらったので見に行きました。

 

川沿いは桜も終わり青い葉がきれいで散策には絶好の場所です。

 

シャガールの絵は何点か見たことがあります。20世紀の何方かというとキュビズムというイメージです。今回は絵本の挿絵の版画という事である意味楽しみに行きました。

 

「サーカス」「馬の日記」などのリトグラフが沢山展示しています。しかし各絵には著作権者の意向によりタイトルは表示されていなく物語も良く解らずただただデフォルメされた絵を見るだけで少し物足りなかった。

 

先週横浜美術館で木版画をたくさん見た後ですし普段は浮世絵を見る機会が多く今回の版画はどうも感動、欲しい絵と言ったものはなかったがゆっくりした時間を過ごせました。

 

JR信濃町駅前の慶應病院裏にある佐藤美術館で昨年に続き京都造形芸術大学の日本画研究室が主催で学部生、大学院生などの選抜された学生の作品が展示されています。

 

今、美術大学は沢山出来て毎年学生が排出され画家になる人、芸術関係に就職する人などがいますが学校もより多くの人に作品を見せたいという事で色々な学校の展覧会が催されています。

 

同じ日本画でも古来からの伝統を重んじながら描く作品と抽象画で此れが日本画といった作品があります。芸術の事は良く解らない私には自分が思う日本画、家に飾りたい作品にどうしても目が行ってしまいます。51日まで入場無料。

 

 今まででしたら信濃町駅から歩いて紀尾井町のニューオータニ美術館に行きましたが現在美術館は閉館しているとの事。途中、迎賓館もありアメリカの大統領も来ていて晩餐会もあるとの事、警備も大変のようです。

 

今日は帰りがけ銀座のギャラリー枝香庵で山本冬彦氏が選ぶ若手作家小品展を除き帰宅。作品はかなり売れていました。また山本氏は430日から512日まで目黒のgalleryやさしい予感でコレクション展も開催予定だそうです。

 

考古学発祥の地大森貝塚近くにあります品川歴史館で品川名所を浮世絵で展示しているとの事で用事の帰りにお邪魔しました。

 

この品川区立の歴史館は浮世絵を所蔵しているし品川を描いた浮世絵の場面は多い。楽しみに行きましたが残念ながらカラーコピーのパネルでした。まぁ私が良く確認しないで行ってしまったのがいけないんですが。

 

展示は広重の東海道五拾三次の品川を摺りの手順を展示。潮干狩り、大森の海苔を焼く美人図、海苔の作業、御殿山の桜図、歌舞伎の一場面鈴ヶ森の白井権八、幡随院長兵衛の戦いなど。

 

常設展示会場には大名屋敷、品川宿の本陣などの模型などが興味深かった。

 

現代日本の美術・工芸・ものづくりとして増上寺の光摂殿・増上寺会館で18日から20日まで開催されました。

 

今回は私が絵画を買い求めるきっかけのサラリーマンコレクター山本冬彦氏が絡んでいるので時間もあり天候も良かったので今回も自宅から浜松町の増上寺へ自転車で訪問。

 

何度か増上寺へは来ていますが今回の本堂左横の光摂殿の中は初めて入りました。大広間の天井には120名の日本画画家の作品がはめこまれています。此れが見れて一応満足。

 

今回の展示の内容目的がが今一解らなかったのですが若い作家さんが色々な作品を販売しています。

   
増上寺の徳川将軍霊廟には今は纏められて6代の将軍、正室、側室などの墓があります。今回は土日という事で解放されています。(500円)

帰りに三田のビル裏の広大な芝桜と港区郷土資料館へ浮世絵が展示されているか行ってみましたが浮世絵はなし。代わりに明治5年の鉄道開通時の新橋の駅舎風景の写真が。

   

帰りは雨が降りそうな曇り空になり気温も下がり自転車には肌寒かった。約4時間の自転車の散策でした。

 

 

 

みなとみらいの横浜美術館では開館25周年記念展覧会として「魅惑のニッポン木版画展」を525日まで開催中。

 

幕末・明治から現代までの新たな木版画を展示しています。幕末から明治に入ると木版画の代表である浮世絵は西洋から入ってくる新しい印刷技術、写真などから衰退していきます。

 

最後の絵師として月岡芳年が挙げられます。鬼若丸の絵はパッと見、国芳かと思いましたが芳年の絵です。芳年は月百などの綺麗なシリーズ物がありますがどうも残酷物のイメージが強い。

 

光線画として石版画などでも描いた小林清親が一時脚光を浴びますが清親はその後光線画は描かなくなります。今回展示は少なかったが横浜絵など外国からの絵具を使った明治維新後の風景を描いたものが主流になりますが此れも長く続かず。

 

浮世絵は絵師、彫師、摺師の分業ですがそれを一人で行う「創作版画」という芸術観を高め作者の個性が直接反映される運動が山本鼎、石井柏亭などから始まる。織田一磨、恩地孝四郎、何方かというと銅板画の長谷川潔などにつながる。

 

逆に昔の絵師、彫師、摺師による渡辺庄三郎プロデュースによる「新版画」が出てきます。川瀬巴水、橋口五葉、伊東深水などの画家を使い新しい版画運動が始まります。

 

その後は竹久夢二、棟方志功などへと繋がっていきます。また現代作家は抽象画的な版画へと。

 

また大正時代には外国人が日本の木版画に憧れ訪れ素晴らしい作品を作っていたり、萬鉄五郎、岡田三郎助の絵の版画、一枚しかなかったが平塚運一の版画などは興味深い。

 

展示点数は多いのですが絵画と同じ抽象的な作品は私には良く解らない。単純な白と黒だけの木版画、浮世絵のような多色刷の綺麗な風景画などに目が行ってしまう。入場料1100

 

今月の本館のテーマ「博物館でお花見を」に沿った浮世絵が展示されています。風景画として遊女、役者が桜を愛でたり桜の演目だったりします。

 

また今回は肉質画が5点、水野盧朝(ろちょう)、弄春斎栄江(ろうしゅんさいえいこう)、川又常行、鳥橋斎栄里(ちょうきょうさいえいり)藤川吉信など初めて聞いた名前だったり見た作品でした。

 

「桜下美人図」水野盧朝紙本着色 藤川吉信「桜下四代目市川竹之丞と二代目三条勘太郎」細版漆絵

「美人の花見」喜多川歌麿大判二枚続、顔のアップ

鳥居清長「江都花十景・飛鳥山」の顔のアップ歌川豊国「花筏」の顔のアップ 、絵師により顔の描き方に特徴がある。

  
鳥文斎栄理「大もんじや内たが袖」葛飾北斎「桜の下山姥金太郎」

歌川広重「六十余州名所図会・因幡 加路小山」川又常行「桜下遊女と禿図」

 
弄春斎栄江「花見二美人」二代目鳥居清元「遊女道中図」

  上の4枚は摺の妙で下に型を入れてから摺って浮き上がらせたり、枝の間から桜の葉が見えます。絵師の器量、彫師の技量、摺師の技とそれらを指示し束ねるプロデューサーの版元の4人の結晶の芸術なんでしょうか。

 

まぁ当時は芸術とは誰も思っていなかったんでしょうが粋を感じます。毎回新しい発見の展示です。

 

 

東京国立博物館本館全体が今月は「博物館でお花見を」というタイトルで各コーナーが桜、花見をテーマにした作品を展示しています。私個人は浮世絵コーナーがメインですが他のコーナーを一部紹介します。

 
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室衣装

小袖に桜などの刺繍、とても大きい袱紗にも。このコーナーには浮世絵も展示されています。


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色絵の透かし鉢、鍋島物などが展示

 

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平安時代の土佐派の屏風、長きにわたり朝廷の御用絵師、代々世襲し土佐光信の時代が最盛期。土佐光吉筆「源氏物語(花宴)。

住吉派 徳川幕府の絵師として江戸におけるやまと絵系画派集団。住吉具慶筆「観桜図」


狩野派 室町中期から江戸末期、狩野正信を祖として信長、秀吉、徳川将軍などの絵師集団。狩野養信筆「源氏物語絵合」

 

隣の平成館で建仁寺展が開催中で俵屋宗達の国宝「風神雷神図」が展示されているので此方では尾形光琳の重文「風神雷神図」が展示。風神雷神図屏風は多くの絵師が模写し有名な物は酒井抱一、鈴木其一の風神雷神図屏風があります。

 

博物館の中庭も今回は解放されています。幾つかのお茶室ではお茶がいただけます。もう桜も散り落ち着いた雰囲気です。この庭は元々は寛永寺の庭だったようです。

 東京国立博物館本館展示内容http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=12

 

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