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みなとみらいの横浜美術館では開館25周年記念展覧会として「魅惑のニッポン木版画展」を5月25日まで開催中。
幕末・明治から現代までの新たな木版画を展示しています。幕末から明治に入ると木版画の代表である浮世絵は西洋から入ってくる新しい印刷技術、写真などから衰退していきます。
最後の絵師として月岡芳年が挙げられます。鬼若丸の絵はパッと見、国芳かと思いましたが芳年の絵です。芳年は月百などの綺麗なシリーズ物がありますがどうも残酷物のイメージが強い。
光線画として石版画などでも描いた小林清親が一時脚光を浴びますが清親はその後光線画は描かなくなります。今回展示は少なかったが横浜絵など外国からの絵具を使った明治維新後の風景を描いたものが主流になりますが此れも長く続かず。
浮世絵は絵師、彫師、摺師の分業ですがそれを一人で行う「創作版画」という芸術観を高め作者の個性が直接反映される運動が山本鼎、石井柏亭などから始まる。織田一磨、恩地孝四郎、何方かというと銅板画の長谷川潔などにつながる。
逆に昔の絵師、彫師、摺師による渡辺庄三郎プロデュースによる「新版画」が出てきます。川瀬巴水、橋口五葉、伊東深水などの画家を使い新しい版画運動が始まります。
その後は竹久夢二、棟方志功などへと繋がっていきます。また現代作家は抽象画的な版画へと。
また大正時代には外国人が日本の木版画に憧れ訪れ素晴らしい作品を作っていたり、萬鉄五郎、岡田三郎助の絵の版画、一枚しかなかったが平塚運一の版画などは興味深い。
展示点数は多いのですが絵画と同じ抽象的な作品は私には良く解らない。単純な白と黒だけの木版画、浮世絵のような多色刷の綺麗な風景画などに目が行ってしまう。入場料1100円
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