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明治の近代洋画の先駆者、黒田清輝が遺言により遺産の一部を寄付して出来た記念館。所蔵作品は油彩画130点、デッサン170点、写生帖など。
場所は東京国立博物館の横、東京芸大の前と言った所です。耐震工事を済ませ今月2日からリニュアルオープン。作品を並べた記念室、そして今月12日までと3月、9月に各2週間位の展示の特別室があります。入場は無料。
特別室には重要文化財3点、(智・感・情)舞子、読書、奥さんを箱根で描いた湖畔の代表作4点が展示しています。
東京国立博物館は入場券を購入するのに長蛇の列ですが、此方はまだ知られていないのかゆっくり見学できました。
浮世絵が錦絵となった立役者鈴木春信の火鉢を囲む二美人、勝川春紅の浅草浅草寺歳の市
広重の東都名所・金龍山雪景 雪の中多くの人が浅草寺に入って行きます。
広重の名所江戸百景から「愛宕下藪小路」「目黒太鼓橋夕日の岡」
武家屋敷の塀と桜川の小道を遠近法で描いた作品、目黒川にかかる石橋、目黒不動への道、左端の店は「しるこ餅」の正月屋。
勝川春栄の仮名手本忠臣蔵、赤穂事件をそのまま演技が出来ないので鎌倉時代に変えて歌舞伎なども演じています。
国芳の化物忠臣蔵も内容は大差ないのですが国芳独特の表現をいます。四つ切版の小さな錦絵ですが今回の展示は鮮やかな色が出ています。
同じ国芳の義士引き上げは忠臣蔵では良く使われる作品です。
栄昌の「めんないちどり」見立由良之介一力遊興、大体七段目の話で遊びほけて仇討などないと思わせる場面。
武家煤払いの図、喜多川歌麿の5枚続、この時期の大掃除の様子が描かれています。男は如何に役に立たないか。
此れで今年の東京国立博物館の浮世絵も終わります。
東京国立博物館には沢山のコーナーがあります。私はその内浮世絵のコーナーがメインで他はあまりゆっくり見て歩く事は少ない。友人とたまに行くと好みの違いが当然あり友人の方を優先してしまう。
浮世絵は珍しいね、きれいだね程度になり虫眼鏡で細かい所を見る事も出来ず、慌てて立ち去る事が多い。なるべく美術館には一人で行く事にしています。
2室 国宝室
月一回ペースで国宝の作品が変わる。一部屋に1点だけの展示でゆっくり見て欲しいとの事です。今月は雪舟等楊筆の「破墨山水図」
雪舟の所で修行していた弟子が雪舟に所望して雪舟自身が成立の経緯や絵画史観を書き、上段には6人の禅僧が詩文を賛じている作品。
日本の詩画軸において画家が此れほど主役を占める作品はないそうです。ボケピンですみません。
3室 宮廷の美術
このコーナーは平安から室町にかけての美術品の展示。
室町時代の重文の源氏物語「空蝉」にその図を扇に金などを使った豪華な扇。今回は源氏物語重文6点が展示。
5.6室 武士の装い
重文「紺糸威南蛮胴具足」徳川四天王のひとり榊原康政が関ケ原の戦い前後に徳川家康から拝領したもの。ヨーロッパの甲冑を模倣して作った南蛮胴。太刀は共に重文、細みの太刀。
7室 屏風と襖絵
「松梅群鶏図屏風」6曲1双 鶏と言えば伊藤若冲。この他に池大雅、狩野永祥の作品も。
8室 書画の展開
英一蝶の「富士山図」虎と言えば丸山応挙
洛中洛外図巻住吉具慶、白隠の「福神家訓」など
10室 江戸の装い(衣装)
このコーナーは浮世絵と一緒に展示されていて浮世絵の時代の衣装として展示されています。
とても立派な誰が着たのか小袖、産衣、そして立派な袱紗
18室 近代の美術
明治大正を中心とした絵画、彫刻、工芸品の展示コーナー。
松本楓湖の「牛若」
小林永濯の「美人愛猫」表装が変わっています。
浅井忠の水彩画が9点展示、国内、イタリア、フランスなどの作品。
原田直次郎のの「ドイツの少女」今村紫紅「高津宮浪花津」古事記から題材を取ったようです。
中村弘光の「霧(裸婦)」
まだまだ色々ありますが殆どが解らないものが多く本館だけでも真面目に見たら数時間は掛かる。この他に東洋館、法隆寺宝物館、黒田記念館(木・土のみ)などが620円の入場料で見られます。平成館は企画展専門で入場料は別。詳細はこのHPでご確認ください。各コーナーの青の文字をクリックすれば展示作品のリストが出ます。http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=12
小林清親、明治の最後の浮世絵師と言われる光線画が有名な絵師。資料館の解説によると徳川家の御蔵方の家に生まれ15代将軍慶喜に従い駿府へ。絵描きを志して上京、チャールズワーグマンに西洋画を習い、河鍋暁斎などに日本画を習う。
作品は芸術的や希少性、画家の特徴などの作品を美術館では選んで展示しています。今回個人的に好きだなぁ、きれいだなぁと思う作品は資料館推薦の作品にはない。
素人が選ぶものですから芸術性も有名度もないのでしょうが「海運橋第一銀行雪中」「猫と提灯」「川口善光寺雨晴」「小梅曳舟通雪景」「両国花火之図」「大川岸一之橋遠景」など。
20日まで展示開催、日曜休館、全73作品、入場無料。来年は1月13日~31日まで新春肉質浮世絵展。今年も沢山見させていただきました。ありがとうございます。
川崎砂子の里資料館HPhttp://kawasaki-isagonosato.jimdo.com/12月の展示作品/
初めて行った美術館というより図書館。三菱財閥三代目岩崎久弥氏が中華民国総統府顧問のアーネスト・モリソンの所蔵する中国に関するコレクションを購入した事により岩崎氏の中国以外の収集を重ねて開館した図書館。
今回は創立90周年記念事業で所蔵の名品を公開しているとの事でお邪魔しました。1階、2階の展示室に国宝の文選集、重文論語集解、礼基正義など私にはチンプンカンプンの名品が続いて展示されています。
解らず浮世絵コーナーへ進む。今回は18歳未満は入場が出来ません。浮世絵の中に春画が入っているためです。点数的には多くないのですが美術館で春画を展示しているのを実際に見たのは初めてでした。
一般的な表の浮世絵もあるのですが此処の素晴らしいのは1枚物でなくしっかりと冊子になっていたり貼込帖になっていたりしています。全シリーズが本になっています。松平春嶽が制作依頼をしたという春画帖は国貞が描いています。当時は裏の浮世絵も粋に楽しんでいたんですね。
春画と言うのか日本画家が興に乗って描いたのか薄墨で描いた影絵の春画だったりとても興味深い。
また北斎の滝巡り八枚物も展示、広重の五十三次名所図会、名所江戸百景、富士三十六景なども全揃いの冊子になっています。
浮世絵コーナーだけで1時間半、腰が痛くなり退出。此処は入場券を出せばその日なら何度もオッケーだそうです。900円。12月26日まで。
近くの六義園、旧古川庭園まで散策して錦秋の庭園を楽しみました。平日ですがとても多くの人が紅葉を楽しんでいます。JR上中里駅から帰宅。
六義園は柳沢吉保の大名庭園でしたが明治に荒廃していたが三菱創業者岩崎弥太郎の別邸になり昭和13年東京市に寄付された国の特別名勝。
旧古川庭園は明治の陸奥宗光の邸宅だったが次男が古川財閥に養子になった際に古川家の所有に、その後物納され国の所有で東京都が借り受け一般開放している。建物は鹿鳴館、ニコライ堂などのジョサイア・コンドルの設計。バラの庭園で有名。池を中心とした回遊式庭園。
今が都内も一番きれいです。暫く散策したら腰の痛みも和らぎました。
他の美術館と違うコンセプトの佐藤美術館、全国の美術系大学から推薦を受けた優秀な学生に2年間奨学金を支給し、その成果を発表する展覧会です。その中で美術館として買い上げもあります。
今回の発表は10大学12名、その他に招待作家、過去に買い上げられた作品が展示されています。次代を担う此れからの若い作家の作品で皆さん個性豊かな作品が多く私には解らない作品が多い。
その中で好きな絵は京都造形芸術大学の願亜亭(亭は女偏が付く)の「恋」、招待作家の川瀬伊人の「曙光がさす方へ」と言う作品でした。3,4、5階と展示されています。5階の絵は今回の作品とまるで違いあれっと感じましたらこの美術館が過去に買い上げた作品の展示でした。
年に数回訪れる美術館ですが好きな美術館で発表する人も応援したくなる美術館でもあります。
今日は時間もあり信濃町周辺を散策、信濃町駅前は慶応病院がランドマークですが今やS学会の街でもあるようです。
その反対側の神宮外苑を少し散策、1950年創業の久留米ちゃんぽんの銘店水明亭、12月には壊される国立競技場、丁度全国の高校・大学野球大会が開催中の神宮球場、学生時代は良く応援に行ったが。その横は秩父宮ラグビー場など。
素晴らしい明治維新の歴史の大きい絵画が展示の絵画館、そして銀杏並木はまだ完全に色づいていません。
15日からは広場で全国のB級グルメが食べられる「いちょう祭り」が開催予定でテント小屋を作っていました。
笠間市にあります笠間日動美術館、昨年笠間城の帰りに見学するつもりでしたが山の中で二時間迷子になり諦めて帰った美術館へ今回は、笠間稲荷の菊祭り見学を兼ねて訪問。
自宅から友部駅までは2時間半、昨日は7時20分には乗車して上野から常磐線で向かいました。友部駅前から笠間の循環バスが出ているという事でコミュニティバスですぐの日動美術館へ。
此処は山の麓にあるような感じで企画展の会場と常設展会場とはブリッジで繋がりその間の庭には彫刻作品が点在しています。
今回は向井潤吉展が企画展で実はこの人の専門美術館は世田谷美術館の分館で昔見たことがあります。今回見たかった常設展は流石銀座の日動画廊の美術館です。
ルノアール、モネ、ドガ、ルドン、藤田嗣治、ユトリロ、ローランサン、シャガール、ルオー、ピカソ、など名前を揚げたらきりのないフランス館です。
ピカソのまとも?の絵を初めて見ました。「ピカソの妹ローラの肖像」「女の顔」と言うような題名ですがしっかり私でも解る素晴らしい絵です。またユトリロの「パレット」は自身の使うパレットに描かれた絵。此処から発想で此処のオーナーが各画家に描いてもらったパレット画も別の会場に展示しています。流石ものすごい数です。初めて見ましたがこの発想は面白い。
企画展の向井潤吉展ですが全国の茅葺民家を描いています。東北、長野、甲州岐阜、北陸、京都丹波などが多い感じです。風景画は好きですが、どうもこの人の絵は山間、谷合、海・・河など季節を問わず重く、冷たい感じがしてしまいます。
まず人が殆ど描かれていなく生活感がなく(上の絵は人がいますが、洗濯物が描かれたりしていますが)暗い感じを受けてしまう絵です。梅が咲いたり晴れていたり明るい色を使っていてもそう感じてしまいます。
油彩だけでなく水彩も展示されています。水彩は暗く重たい感じは薄れていますので個人的には水彩画の方が好きな絵がありました。向井潤吉展は12月7日まで。月曜休館、65歳以上800円。
近くには北大路魯山人の鎌倉のアトリエを移築した建物もあります。次に向かうため今回は見ませんでした。展示点数も多く広く2時間見ましたが大半はパスしています。
川崎砂子の里資料館では先月に続いて国貞(三代豊国)の懐古展が22日まで開催中。無料。
今月の見どころは、四代目中村芝翫の浮世伊之助 玉藻の前、玉藻前は平安時代末期の鳥羽上皇に仕えた絶世の美女で九尾ある狐が化けた話。安倍晴明が暴く。(作品は上段右のちらし左上の縦長の熊手を持っている図)
春游十二時シリーズ12枚花魁の24時間を描いたシリーズで世間の時間は駒絵の中で描いています。写真の駒絵では職人が仕事に出かける絵でその時間を示しています。十二支の子から亥まで。
あかし風呂は6枚続きの大判で置屋の中が大きく描かれていますが1階の井戸から水を2階に汲み上げられるようで上段左上の風呂に入れるのでしょうか。ただ何処で湯を沸かすのか解らない。まさか水風呂なのだろうか?
歌舞伎の内容、文語体の文字などが解ればもっと面白くなるのだが残念。やはり風景画などを楽しんでいるのが無難かも。
原宿の太田記念美術館の国貞展後期も見に行かなくては。
JR蒲田駅近くのアロマスクエアー内の大田区民ホール・アプリコ展示室で11日まで開催中です。入場無料。
今年も日本画、洋画、立体の大田区在住の作家が所属団体を超えて出展、日本画・洋画46人、立体8人が参加しています。
その他に各作家が小品をオークションに出展、65点で気に入ったものを最低金額以上で応募箱に入れて高い人が落札。昨年は2点落としましたが今年は?その他に作家の色紙の抽選プレゼントもあります。
今年の展示作品では良いなぁと思った作品は平 権氏の「綴じられた邪悪」題名と違い氷の中に閉じ込められた女神と云った感じ。玉有万範「花の静物」写実的な静物画。塚本吉廣「霧晴れる」山の中を流れる靄が幻想的です。
弦田英太郎「子猫をじゃらす舞子」舞子の絵を得意とした作家ですが亡くなったようです。何年か前に卒寿の展覧会でお会いしたが、他に深見實郎、山崎弘、鎌田令子氏などの作品も好きな絵です。
写真NGでした。友人の色鉛筆作家鴫原氏は、日本画・洋画での範疇に入らないようで此処には出展が出来ないようです。私的には色鉛筆ですから技法は別にして小学生でも描けるので新たな絵画ファン発掘にもなると思うのですが。
今月も浮世絵の始まりである墨摺絵、紅摺絵、多色の錦絵、サイズも1枚物、細長い柱絵、2枚続き、3枚続きなどの大きいもの、3丁掛けという珍しいものなどまた絵師がじかに描いた肉質画の展示で季節的な萩、紅葉など季節の作品も展示されています。(写真はロダンの彫刻が点在している国立西洋美術館の中庭)
2代目鳥居清信の以呂子三夕、錦絵の創始鈴木春信など紅葉
鈴木春信の浮世美人寄花・萩、広重の名所江戸百景の虎ノ門、夜の溜池の水を外堀に流す堰に葵坂を蕎麦売りなどに裸の職人が金毘羅さんに祈願する図で裸ですが実は季節は冬です。
窪俊満の六玉川・調布の図、玉川で洗い張りをしたり洗濯をしたりしています。私の子供の頃は近くの呑川で泳いだり、洗い張りの風景は普通にありました。北斎の詩歌写真、北斎らしい素晴らしい作品。
広重の葉越しの月、風景画の巨匠らしく素晴らしい。国貞の市川團十郎助六図。まだ此れを見て何代目かがすぐ出ない。
西川祐信の柱時計美人図、当時柱時計がある家は高貴な家でしょう。
品川の海晏寺の紅葉狩、このお寺は紅葉で有名で多くの浮世絵に描かれています。現在はそんなに楓はないが松平春嶽、岩倉具視などのお墓がある。北斎の富岳百景。
浮世絵に描かれている女性の髪飾りも沢山展示されています。素晴らしい工芸品です。
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