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初めて行った美術館というより図書館。三菱財閥三代目岩崎久弥氏が中華民国総統府顧問のアーネスト・モリソンの所蔵する中国に関するコレクションを購入した事により岩崎氏の中国以外の収集を重ねて開館した図書館。
今回は創立90周年記念事業で所蔵の名品を公開しているとの事でお邪魔しました。1階、2階の展示室に国宝の文選集、重文論語集解、礼基正義など私にはチンプンカンプンの名品が続いて展示されています。
解らず浮世絵コーナーへ進む。今回は18歳未満は入場が出来ません。浮世絵の中に春画が入っているためです。点数的には多くないのですが美術館で春画を展示しているのを実際に見たのは初めてでした。
一般的な表の浮世絵もあるのですが此処の素晴らしいのは1枚物でなくしっかりと冊子になっていたり貼込帖になっていたりしています。全シリーズが本になっています。松平春嶽が制作依頼をしたという春画帖は国貞が描いています。当時は裏の浮世絵も粋に楽しんでいたんですね。
春画と言うのか日本画家が興に乗って描いたのか薄墨で描いた影絵の春画だったりとても興味深い。
また北斎の滝巡り八枚物も展示、広重の五十三次名所図会、名所江戸百景、富士三十六景なども全揃いの冊子になっています。
浮世絵コーナーだけで1時間半、腰が痛くなり退出。此処は入場券を出せばその日なら何度もオッケーだそうです。900円。12月26日まで。
近くの六義園、旧古川庭園まで散策して錦秋の庭園を楽しみました。平日ですがとても多くの人が紅葉を楽しんでいます。JR上中里駅から帰宅。
六義園は柳沢吉保の大名庭園でしたが明治に荒廃していたが三菱創業者岩崎弥太郎の別邸になり昭和13年東京市に寄付された国の特別名勝。
旧古川庭園は明治の陸奥宗光の邸宅だったが次男が古川財閥に養子になった際に古川家の所有に、その後物納され国の所有で東京都が借り受け一般開放している。建物は鹿鳴館、ニコライ堂などのジョサイア・コンドルの設計。バラの庭園で有名。池を中心とした回遊式庭園。
今が都内も一番きれいです。暫く散策したら腰の痛みも和らぎました。
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