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773f1227.jpg昨年から長い間耐震工事で休館していました川端龍子記念館、今年の干支と同じで龍、富士を沢山描いていますのでリュニアルオープンを楽しみにしていました。先月末頃からオープンでしたが中々チャンスが無く今日になってしまいました。
 
川端龍子は何度も書いていますが元々は洋画の作家から渡米をしてボストン美術館でみた日本画、浮世絵など日本人ながら素晴らしかったが今まで見たことが無かった。日本に帰ってから日本画に転向、大正初期の日本画は個人の所蔵で床の間芸術と揶揄されるものでお金持ち、お茶会などの飾りとして楽しまれていました。
 
龍子の日本画は躍動感ある色彩、筆使いで画壇では異端児扱いになります。多くの人に見てもらう会場芸術を標榜して多くの人が一度に見られる日本画を目指し青龍社をおこし三越などのデパートでの展示会などの活動、その拠点として大田区池上にアトリエ自宅を構えました。
 
今回は大作11点を展示しています。まずは「御来迎」横7mの作品で富士に御来光でたなびく雲海を白馬に見立て御来光を大日輪としている目出度い作品です。
 
「爆弾散華」はアトリエに終戦3日前庭にB29空の爆弾が落ち当時庭に植えていたトマトやナス、かぼちゃ?(うり?)などが飛び散っているそのままの姿を描いています。爆弾であいた穴をその後池として作ったようです。
 
「霹霊」(せきれい)も7mを超える迫力のある富士山、「伊豆の国」は上段に富士を大きく描き伊豆の半島を俯瞰するような画で手前に帆船が入江に向かっている図で海が大きく荒れているのが解るような構図です。岩場の筆のタッチで松が大きく揺れているようです。
 
「寝釈迦」これも7mを超える大作で修善寺の梅林から遠景の富士、その間に釈迦が横たわるように連なる、真ん中に大きなトンビが力強く舞っています。伊豆の下田には寝姿山があるが修善寺梅林からあったかなぁ?
 
龍子の意志により作品にはガラスなどがはめられてなく大きい作品ですから少し離れてみると全体も良く見えます。この記念館は生前自分で設計した美術館で作家が自分で建てた美術館では初めてだったようです。
 
小品より大作ですが昔は雑誌の表紙なども書いていたようです。今回の龍「臥龍」は終戦の報を聞いて描いていたのを止めて新しく書いた戦後最初の自分の心情を表現するために描いたものだそうです。その他大きい龍は近くの池上本門寺の大堂、浅草浅草寺、修善寺の修禅寺の天井画などがあります。
 
耐震工事ですから何処がどうという事も解りませんがまた近くに日本画の美術館が再オープンして行ける美術館が増えました。
龍子設計の美術館と向かいのアトリエ、自宅、爆弾池
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