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沖縄は、今思うと私の人生の転機になっている。
返還前の沖縄の八重山群島にある竹富島に2年の春休み遊びがてら同級生と行った。二人とも結構1年の成績は優の数が多く、ちょっと天狗になっていた。(吉永さゆりさんが卒業までに優を20いくつか取ったということが話題になり私たちは一年でその半分位取っていた。実際卒業までには同じくらいだったが)

竹富島は、30分も歩けば一周できる小さな島だ。
星の砂があると言えば解る人が多いと思う。その当時は、まだ、星の砂はそんなに有名でもなかったが。宿泊施設は、大山旅館、後は民宿が数件。
島には、ダットサンのピックアップが2台、10時になれば電気が消える。ランプでの生活になる。宿泊料金は1泊2食2ドル50セント。(私たちのように長期滞在は2ドル)数日間は、大山旅館に宿泊したがその後いずみ屋という民宿に変更した。以後学生時代4年まで毎年春はここにお世話になった。

なぜ竹富島に行ったかは定かではない。たぶん同級生才田君からの話で行ったような気がする。
晴海から1泊の東京丸6000Tの船で那覇港に着き歩いて泊港に行きまた船で宮古経由で石垣島で下船。ポンポン船で竹富島へ着く。その当時、晴海那覇間は一番船底で6000円位?うまく接続がない時は那覇で1泊。

竹富島では、関西・九州の大学生が多く経済学部というとこの本は、この学説はと聞いたことはあるが中身は全然解らず。え~解らないの。本を読んでないの。彼らの会話は当然知っていることが前提の話で全く解らず、学校ではちょっと良い成績だったが鼻っ柱を見事に折られた。そして、学問だけでなく歌舞伎、クラシック、星座、染色、織物、歴史等いたるものに詳しくそれがみんなの常識だった。また、考え方も私の周りの人、高校の友人、大学の同期と全く次元が違った。
そんな中でも、泡盛を飲みながら議論をしていた。ほとんど聞いているのが多かったんだろうが。うまく言えないし忘れた部分が多いがこれが私にとってのカルチャーショックだった。話は飛ぶが、夏休みにはサブザックを背負い神保町へ古本の買い出しに行った。あの時期が私の人生の考え方を変えたと思う。

面白い話は、たった二台の車が道路は石垣で囲まれているためぶっかった話や10時近くにもうすぐ電気が切れるという合図でパッパと消えるので慌てて皆布団を敷いて広間に集まりランプの泡盛宴会になる。1ヶ月くらいいると持っているお金が無くなるので船着き場でいずみ屋の番頭宜しくお客を取ってきたり失対事業でのアルバイトで穴掘りをやったり、返還が5月に決定しているので帰らず友人に履修届を何科目か代わりに出してもらったりした。また、石垣島から10ドルで台湾のキールンへ行ったりと初めての海外旅行も経験した。

きれいな竹富島をこのまま守ろうと小浜島みたいに大企業のリゾート開発から守ろうと守る会に入ったりした。今も何人かは生存証明の年賀を交換している。
同級生の才田君もその時の人たちも大学教授や芸術家、評論家になっている。
私にとっての八重山は素晴らしい人生の先生になった。只、生徒は落第生だが。
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転機
人生にはいろいろ転機があるということは見聞きしていましたが、パパリンさんの場合は何ともドラマティックですね。

私の場合はせいぜい転職ぐらいです。それと生活が変わったという意味では結婚ですか。何とも平凡なお話ではあります。
asktaka URL 2009/04/04(Sat)16:48:50 編集
Re:転機
>asktaka様
 asktakaさんはそんなことありませんよ。私は、コテンパンに叩き伸ばされたようなもんです。才田は発奮しました。私は、駄目でした。今も駄目です。
>
確かに結婚は転機になりますね。ちょっと妥協の産物的なものもありますが。(笑)まぁそれも人生ですね。
【2009/04/04 19:40】
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