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a8377110.jpegもう会期終了が近い近代洋画の開拓者高橋由一展に行ってきました。4月から行こうと大事に割引券を持っていましたが何とその割引券を忘れて東京芸大美術館へ行ってしまいました。
 
上野の東京芸大美術館はこの他にも「春の名品展」も開催していてチケット売り場でどちらですかと言われ「鮭1枚」と答えました。

同じように答える人が多いのでしょう。売店のお姉さんが笑ってチケットをくれました。
91ed5a20.jpeg高橋由一は知らなくてもこの新巻鮭は有名で学校の教科書で見た事があると思います。そして今回はその鮭が3本展示されています。

芸大所有の鮭は重要文化財、この他に山形美術館寄託の鮭、笠間日動美術館の鮭図の3本、もうこの3本揃い踏みは私が生きている時代には見られないでしょう。鮭は思っていた以上に大きいもので本当にぶら下がって脂が垂れ出るような写実的な物です。まだ日本画風に縦の絵になったんでしょうか。

ぼそっと「もう見られない」と言ったら立ち去ろうとしたオバチャン達、もう一度戻り、同じようにボソボソ言いながら見ていました。
 
高橋由一は佐野藩の江戸藩邸で生まれ、ペリー献上品の「米墨戦争記」を見て武士から洋画家に転じ、殆ど誰も知らない油絵普及に使命感を燃やす。当時一番の西洋化していた横浜でワーグマンなどの外国人に油絵を学ぶ。
 
155eadd7.jpeg油絵の普及の為、今で言うギャラリーや美術雑誌の刊行、美術館構想など洋行をしないなかでの格闘の軌跡を順序立てた展示で展開しています。江戸から明治で各所風景画などは広重の得意とした構図に似た絵もあり、広重の東海道ものが比較展示されています。
 
肖像画、風景画、静物画、東北からの依頼仕事の絵も多く展示されています。写実的に書いていますので重要文化財「花魁」などは簪のべっこう、着物、襟の白などが際立って、描かれた花魁は是は私ではないと泣き出したと言うエピソードもあるようです。

また石版画の作品が沢山展示されていて色付けしているもの、してないものと比較も出来ます。油絵普及の為教室、展示販売、さざえ堂のような美術館構想など絵画普及のあらゆる事に挑戦していました。
 
日本最初の洋画家高橋由一、初めてみたのですがTVの絵画番組「日曜美術館」「ぶらぶら美術・博物館」など幾つかの番組を見ていたので自分ではもう見たつもりになっていました。6月24日まで開催。

 
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