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大森停車場階段鉄柱→鷲神社→萬霊地蔵→京浜電車敷石→蜜厳院(お七地蔵)→磐井神社(井戸、イチョウ等)→三原通り→馬頭観音→三原不動尊→海難供養塔→西南・日清の役碑→羽田道→厳正寺→貴船神社→ふるさとの浜辺
磐井神社について(大森北2-20-8)
西暦513年に大己貴命(おおなむちのみこと・大国主神)を祭神として開創されたと伝えられる。当社に残る文化9年(1812)5月の社伝略記(大田区史)をみると祭神は神座正面が応神天皇、左が大己貴命、仲哀天皇、右が神功皇后、姫大神とあります。
いつの時代にか大己貴命以外に4座の神々が増えています。式内社調査報告書(S51刊 皇学館出版部)によれば「元は大己貴命を祭っていたが天正年中に八幡という大神を迎えたに伴い大己貴命は主神の座を退き、八幡神にそれを譲ったものと思われる。
斜陽の古社磐井神社はその活性化のために、武家の信仰によって流行した神祗八幡大神を東海道の江戸の入り口という要路に面した利点を生かして神社の発展のためにどうしても祭祀する必要があった。
磐井の井戸
社名の由来でもある井戸は伝によれば祈る者の願いが妄願であれば水は変じて塩味になる。正直であれば清水になる。近国の人はこれを奇端として病者に飲ませる効験あらたかでたちまち病気が癒えたので薬水と呼ばれた。(実際は地下に大きな岩盤がありその岩盤を掘りぬいたもので海辺にありながら岩間から湧き出る水は真水である。大田区史より)
東海道筋で多くの人が往きかうので人々の喉を潤しながら名水になり神水、薬水となり伝説が生まれたようです。
鈴石伝説
社伝によると神功皇后が長門の国豊浦に船を止めた時真砂の上に1つの神石があった。その石は応神天皇誕生の時は産室に置かれた。その後筑前の国香椎宮へ納められた。聖武天皇の時代宇佐宮へ勅使として赴くにこの石を授けた。延暦元年(782)のその嫡孫が荏原郡多摩川の辺りに居住、当社にこの石を納めた。
石は鶏卵の形に似て色は青く、打つと鈴の音がしたので鈴石といわれた。この石を磐井神社へ鎮座したので社地を鈴石森というようになった。
鈴石が地名にとなっているがこれはちょっと無理があるような気がする。鈴ヶ森は品川区で一般には刑場で有名なところです。石の話と鈴ヶ森と云う地名の時代が違います。鈴ヶ森と云う地名は江戸後期からです。延暦年間は782~806です。
品川宿に東海七福神という正月の運動不足解消策かスタンプラリーかより多くの神仏のご加護を求めるものか磐井神社は地域は大田区ですが品川の東海七福神に入っています。
この他に松下烏石が納めた烏石と呼ばれるものもあります。共に非公開。この神社は万葉集に出てくる草陰のアライのさきの笠島を 見つつか君が山路こゆらむという歌の笠島が何処かアライがどこかというミステリーがあります。この神社の小さな池に祀られている小島(笠島)というがそれは違うようです。
文人の石碑群
社殿の北側の奥に4基の石碑があります。
① 烏石碑で元文6年(1741)3月に松下烏石が奉納した由来が記されている。
② 天明6年(1786)の狸筆塚
③ 寛政8年(1796)竹岡先生書学碑
④ 文化6年(1809)タイ筆塚
古社であるので徳川の各将軍も参拝をしている。天正18年徳川家康が江戸下向の際に参詣、5代将軍綱吉は元禄2年(1689)に参詣の折、当社を幕府の祈願所としている。八代将軍吉宗は享保10年(1725)に代官伊奈半左衛門に命じ社殿を改築している。
神社も名水とか八幡様とか時代に迎合したり色々大変のようです。社伝と大田区史、郷土史研究家の見解とはかなり違うものも多くあるようです。
参考文献 現地にも何度も行っていますが下記を参考にしています。
町場ガイド 西村敏康監修 月刊おとなりさん
大田区ウォーキングガイド 西村敏康 編著 月刊おとなりさん
大田の史話 1 大田区史編纂委員会
大田の史話 2 〃
大田区史蹟散歩 新倉善之 学生社
馬込文士村ガイドブック 大田区立郷土博物館
大田区の史跡めぐり 〃
大田区海苔物語 〃
大田区の歴史 新倉善之 名著出版
京急グループ110年史 京浜急行電鉄
昭和の風景 蒲田・羽田界隈と京浜電車 石川利夫 国際書院
大森の春秋 2000年版 大森消防署地誌編集委員会
羽田糀谷の年表 伊東奨学会
大森沢田 昔 蒲田4地区地名保存委員会
池上線 目蒲線 北川俊一 個人の出版
警視庁カメラマン石川光陽写真集
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