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原宿にあります浮世絵専門美術館「太田記念美術館」では昨日まで「破天荒の浮世絵師 歌川国芳」前期を開催していました。7月1日から28日まで後期が始まります。
浮世絵はどうしても色落ちの問題があり長く展示はできません。そして今回は前期、後期に分かれますが全部見れば250点位になります。
没後150年と云う事の企画展です。前期後期と言っても実際は6月は2回にそして7月も2回入れ替えがあります。
大判で3枚綴りでスペクタルに横長の画面を生かし迫力のある図が多いです。これだけ3枚綴りを沢山見たのは初めてでした。今年は暮れにも他ですが巡回で国芳展があるそうで楽しみです。
国芳は江戸後期、武者絵で人気を集めた浮世絵師です。しかし美人画、風景画、風刺画、戯画まで何でもこなし、多くのお弟子を持っていました。
水滸伝がデビュー作と云われています。全身彫り物の豪傑が江戸ッ子に受け、江戸ッ子に彫り物を流行らせたという逸話もあります。
何度も言いますが大判三枚続きですから迫力がある画面です。風景画では西洋画の技術を取り入れたり遊び心を入れた少女漫画的だったり顔が動物絵だったりして幕府を批判したりした風刺を描いたりしています。
没後150年ということですが、北斎漫画もすごいですが今回展示されていました国芳芝居草稿は凄いデッサン力だと思いました。また両国夕涼之図は6枚綴りの歌舞伎役者の図で六枚と云うのも初めて見ました。
次の戯画、洋風画、美人画も楽しみです。
太田記念美術館HP
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
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