大森の海苔

大森の海苔は、浅草海苔として全国に知られていた。
私のお客様も昔海苔の漁をしていた人が多い。江戸時代は、今の立会い川辺りから羽田沖まで海苔の養殖をしていた。残念ながら東京オリンピックの為の高速道路やモノレール、飛行場の拡張等で大森の海苔養殖はなくなった。

現在は、本場大森干海苔問屋協同組合として生産からセリとして日本の海苔の相場をここで決まる。大きな組織になっている。問屋さんは、約７０軒。

東北の海苔、愛知の海苔、瀬戸の海苔、九州の海苔と産地も沢山あるがやっぱり九州有明、佐賀、熊本産が上等とされている。

私としては、おにぎりは、富津、浦安産、愛知産が好きです。
夏のざるそばには、きざみ海苔ですがこれは３番摘み位の少しあおさがあるものが香りがあって好きです。また、時期は短いですが東京湾の走り水の海苔も好きです。

産地、時期（一番から３番摘み）によっても海苔は違います。そして大森には小売りも含めれば沢山の海苔屋さんがあります。各店それぞれ個性を出して頑張っています。値段が高ければだいたい美味しいですがその中で自分が海苔の値段で許せる範囲（生意気に）で店を変えてちょくちょく買って食べています。正月はお餅でいそべで食べる人が多いでしょうが私は、一年中食卓に置いていますし酒のつまみとしても食べます。

お店の名前を出すのは何ですから出しませんが、板海苔、おにぎり用、食卓用、味付け海苔、お茶漬け、キザミ、もみ、佃煮等各店皆さん工夫されています。私の家のお寺さんの近くの小さな海苔屋は三分の一の大きさで全国４ヶ所の海苔の食べ比べパックを作っていたりします。

どこも頑張っているんだ。私もこれから頑張らなくては。アイデアだけでなくしっかりした目標に向かう基本の考え方で方策、方法をもって。