鉄道廃止

昨日の鉄道関連ニュースですが２０００年度から１０年間で全国の鉄道廃止が一部廃止を含め３０路線６３５Ｋに上るそうです。大半はローカル線になりますが東海道新幹線の東京、新大阪を上回る距離です。

廃止理由は、過疎化、燃料高騰、車両・施設の老朽化等による経営の悪化が大半でしょうが同じ経営悪化でも愛知の桃花台新交通ピーチラインは１９９１年に開業して２００６年廃止というあっという間の会社があったり考えによっては需要予測のはずれを早めに手をうって赤字の垂れ流しにならないという考えもあるが。１５年は余りにも早い。

廃止路線最長は北海道ちほく高原鉄道１４０Ｋ、広島のＪＲ西日本可部線の一部区間４６Ｋなど。

宮崎の高千穂鉄道のように台風の被害によって施設の復旧が困難で断念した会社もあります。これから政府の高速道路無料化によってより一層経営が苦しくなる会社も出てくる事でしょう。今は地元の合意なしでも廃止できる規制緩和がありますからもっと多くなる可能性があります。

足を失い暮らしに影響が出る地域への対策が大きな課題になりますがまず今の政府ではあまり期待が持てません。まず切り捨てゴメンになるような気がします。

鉄道は明治の時代に始まりその地域が（東京）が変わり東京の人の生活も変わりました。それが全国にいき全国が文明開化をもたらし、そして地域独自の文化ももたらしました。海からすぐ山という地形から軌間も狭い独特の日本の鉄道を育ててきました。本当にその使命は終わったんでしょうか。

鉄道が好きだから、センチメンタルからでなく悲しんでいます。最後は弱いお年寄りや子供達が犠牲になります。営業が出来なくなったからの簡単な理由で生活のライフラインが消えていきます。大都市に住んでいる人は我関せずですが大都会は大都会の別の問題が忍び寄ってきてその時慌てても遅いと思う事が来るかもしれませんよ。