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美術館・鉄道・お城・お相撲・お友達の話など趣味のブログです。
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 3月の朗読会は、山本周五郎作月の松山より初蕾。この本は読んでいないのですが臨場感ある語りで最後は涙が出そうになる話でした。
 
父親を亡くし貧しい生活の中、幼子時代の主人公お民は兄を、そして母を亡くし待合に売られて行く。その中で美貌を生かし借り金返済をして行く、そんな中一人の侍(半之助)と恋仲になる。
 
しかし、その半之助は口論の末同僚を果たし合いの末切ってしまい、江戸へ勉学に出る。お民はいつ帰ってくるか解らない約束の中、子を身ごもる。生まれたら誰かに引き取ってもらい一人で生きればと思っていた。
 
面倒見の良い御隠居は息子の不始末に屋敷を引き払い、人里離れた里で暮らす半之助の父母の家の前に子を捨てる。そしてお民は名を変え乳母として暫くの間お勤めをさせられる。
 
御隠居から暫くして武士の父母は話を聞き、さりげなく息子の嫁として書等の手習いをさせながら嫁としてしつけていく。
 
藩の殿様から半之助は江戸で幕府の教授になっていて、許され間もなく帰ってくる。お民はどうした良いか解らず家を飛び出し大泣きをしている時、後ろにその義母が「梅にはまた蕾(つぼみ)がふくらみかけていますよ、去年の花の散ったことは忘れたように、どの枝も初めて花を咲かせるような新しさで、活き活きと蕾をふくらませています、帰って来る半之助にとって自分が初蕾であるように、あなたの考えることはそれだけです、女にとってはどんな義理よりも夫婦の愛というものが大切なのですよ」と諭され話の最後は「お母さん」、とその胸に飛び込む。
 
暖かい日で普段より多くの観衆で朗読会内容も暖かい幸せになる話でした。4月から6月までは直木賞受賞作品の朗読会になるようです。毎月基本は第一金曜日14時30分から大田文化の森、500円。



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