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413日まで東京芸大美術館で恒例の春の名品展が開催されています。東京芸大所蔵の作品をこの時期に公開しています。

 

前身の東京美術学校の開校前に岡倉天心、フェノロサらにより学生の手本となる古今東西の美術品の購入、歴代の教員、卒業生の作品も次の学生の手本となり125年間に渡り現在も収集しているようです。

 

日本画、西洋画、工芸彫刻、特集展示として女性を描く/ヌードと出会う、特集展示2近世の山水、近代の風景、富士山図を中心にと言った区分で展示されています。

 

日本画は最初に購入したといわれる国宝絵因果経、下段に経文、上部にその内容を絵にした巻物。8世紀の作品と言われていますが色の彩色は鮮やかに残っています。他には尾形光琳、曽我蕭白の屏風図、下村観山の小倉山など。

 

西洋画は、黒田清輝、久米桂一郎などがフランスから帰国後指導者としてフランスの外光を取り入れた印象派的な技法を取り入れ従来の高橋由一の技法色使いから転換していきます。

 

入口には黒田清輝、久米桂一郎、その後の岡田三郎助などの師のコランの草原に横たわった裸婦の「花月」が展示されています。同時に高橋由一の有名な「花魁」が展示されています。書き終えた作品を見て「わちきの顔はこんな顔ではない」と泣いたとかの有名な絵です。

 

裸婦では藤島武二、原撫松、岡田三郎助、安井曽太郎、梅原龍三郎(デッサン)などが展示されています。

 

富士山図では池大雅、岡田半江、司馬江漢、橋本雅邦、横山大観などが展示、変わったところでは伊豆の長八として有名なこて絵の入江長八の微妙な高さのこて絵が展示されています。こて絵はかなり見ましたが額に入った精密な今回のような作品は初めて見ました。

 

陶芸では田村耕一の作品かと思ったら河井寛次郎の作品でした。田村耕一は芸大の教授だったし人間国宝でもありました。

 

まぁ流石芸大と言った作品展示です。入場料500円。隣の観音の里の祈りとくらし展も見られます。

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