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浮世絵は江戸初期、絵師の手書きによる肉質画でしたが、後に大量生産が可能な版画が生み出され、黒一色から朱を後から塗ったり、赤が入る紅摺り絵になり彫り、摺りの技術革新により多色摺りの錦絵と呼ばれるきれいな版画へと移っていきます。
今回は浮世絵の判の形と今の時期の雪、梅などの季節感に富んだ美人画、風景画によって色々なタイプが展示されています。浮世絵は細判、中判、大判、長大判、柱絵、団扇絵など。
古山師政「踊りの稽古図」三味線と踊り手、まだ寒いのでしょうか火鉢が真ん中にそして開け放れた障子には庭に梅の木がほころんでいます。これは肉筆画です。師政というのですから菱川師宣の弟子でしょうか。
奥村政信「二代目あづま藤蔵と初代佐野川市松」これは細判、紅摺絵、まだ錦絵になっていない時代、奥村政信は版元で自身も絵師で柱絵も多く手がけています。今で言うプロデューサーでもありました。
礒田湖龍斎「雪中相合傘」これは柱絵、錦絵です。柱絵は柱や壁に貼ったり軸装して掛けたり、屏風や襖に張交させたりしました。相合傘の構図は高祖頭巾の二人で何となく鈴木春信の同じ題名の雪中相合傘に似ています。晴信の絵は傘の上の雪や着物が浮き上がる立体的なる摺りが施されています。
喜多川歌麿の「雪中芸者と箱屋」大判、錦絵。箱屋とは芸妓の三味線を箱に入れて座敷に向かう芸妓の付き人をさし、この図は足元を提灯で照らし、芸妓の持つ傘にはしんしんと雪が積もっていく。提灯の角木瓜の紋が常盤津節の芸者と解るようです。
横大判は歌川広重の風景画などに。
名所江戸百景「びくにはし雪中」京橋の下流の橋、比丘尼橋の冬景色。真ん中には蕎麦屋、寿司屋なのか物売りが雪の中歩いています。山くじらは猪の肉、〇やき十三里は焼き芋屋、さりげなく江戸には沢山いた寒さに強い犬も描いている。
団扇絵は同じ広重の亀戸小室井梅園、遠くに富士山を望み、下では観梅の客がお茶屋で休んでいます。団扇絵ですが広重らしく細かく描いています。
歌川豊国の肉質画「炬燵美人図」豊国は歌川派の祖豊春の弟子でその弟子には国貞、国芳など多くの弟子がいます。師匠だけでなく美人画は鳥居春信、歌麿、役者絵は勝川派から取り入れている。
伝菱川師宣の「四季風俗図巻」長い巻物に四季の行事などを描いている肉質画。正月の角付けの縁起物の漫才を見ている人。旅なのか行楽なのか出かける人、その装束、花見、船での水遊び、入浴など当時の風俗、流行が描かれています。(小さい写真はクリックして頂ければ大きくなります。)
日本では有数の館蔵がある東京国立博物館ですから毎月入れ替えの展示は楽しみです。
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