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10月10日まで紀尾井町のホテルニューオータニの美術館開館20周年記念展第3弾として「北斎とリヴィエール 三十六景の競演」を開催しています。葛飾北斎の冨嶽三十六景とフランスの画家リヴィエールのエッフェル塔三十六景の展覧会です。非常に面白い比較の展覧会です。

葛飾北斎の代表作冨嶽三十六景、70歳を超えてから霊宝富士を色々な場所からそして生活や自然、作業からデフォルメに捉えたり西洋の遠近法を使ったりした風景画の連作で富士山信仰のブームの中大変な人気になったようです。

三十六景ですから本来36枚の画ですが人気があり更に10枚追加され合計46枚の画になっています。三十六枚を表富士、10枚を裏富士とも言います。また追加の10枚の絵のタイトルは藍から墨になっています。

北斎は遠近法など西洋からの技術を取り入れていますがフランスのリヴィエールは逆に19世紀末のジャポニズムに影響され北斎や広重の浮世絵を研究し構図、題材、表現方法を取り入れています。

リヴィエールという名前自体も私は今回初めて知りました。そして全部で100点の展示ですので何回かお邪魔するつもりで今回は冨嶽三十六景を中心に見させていただきました。

西村永寿堂版元のこの作品を見るのは3度目です。1度目は大分前の三越で2度目は昨年になるでしょうか龍子記念館でした。三十六景で有名なのが凱風快晴、山下白雨の大きい富士山の画、そして神奈川沖浪裏、現在で言うと名古屋の中区になる尾州不二見原の大きな樽を削っている中の富士でしょうか。

神奈川沖浪裏はドビッシーがそれを見て交響詩「海」を作曲したと言われています。甲州三坂水面では上の富士は雪がなく湖面の逆さ富士には雪があり、その位置もずれていたりしています。裏富士の甲州石斑沢の画は神奈川沖と同じような迫力の波の中投網をしている図などは凄い迫力です。

昔は高い建物もなく江戸は勿論、名古屋から、茨城、諏訪からと霊宝富士が見えていたんですね。とても70歳を過ぎてからの作品とは思えない迫力があり遠目から見るときれいで優雅な富士山も色々な視点からの富士山を楽しませてくれます。

冨嶽三十六景と平木浮世絵美術館の東海道五十三次を交互に今月は楽しみにあと何回か行こうと思っています。両方の図録も購入済ですのしっかり読んで24日の学芸員の解説を楽しみにしています。

ニューオータニ美術館

http://www.newotani.co.jp/group/museum/index.html
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