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今月の浮世絵は歌川広重を取り上げています。東海道五拾三次の内、木曽街道六拾九次之内などの街道もの、江戸、京都、大阪の風俗を表したもの、珍しい歴史もの、絵手本、山形天童藩依頼の肉質画などバラエティ豊かに展示しています。3月23日まで。

 

 
3幅の肉質画「源氏物語図」、富岳図。広重作と言われなければ解らない。

 

上から東都名所・佃月夜之図、京都名所之内祇園社雪中、浪花名所図会・八けん屋着船之図、木曽街道六拾九次之内47景、得意の風景画、各地の風俗が描かれています。また広重は細密に描いていますが北斎同様色はそんなに使っていないのが特徴のようです。

 名所江戸百景・王子装束ゑの木大晦日の狐火、東海道張交図会。江戸名所百景と言いながら120枚の揃い物で中でも王子の大晦日に集まる狐の図は人気が高い。東海道張交図会は五拾三次の名所、名産、史跡、行事を描き12枚一組にまとめたもので貼ったり切り抜いたりして良い作品。

義経一代記之内、2種類展示されていました。広重の歴史物は初めて見ましたが個人的には広重はやはり風景画の絵師だったんだろうと思う。

魚づくし伊勢海老、魚づくしという事で細密に描かれています。昔は人気があったのか解りませんが個人的には好きです。

有名な月と雁、中短版、何度見ても良いです。花鳥図も得意としていたようです。

北斎漫画の影響何でしょうか、絵手本も書いています。色付きは初めて見ました。お弟子さんの教科書になったんでしょう。

 

肉筆画は天童藩の借金棒引きのための品として依頼されたようで天童広重と言われ山形に多く残っているようです。版画と違い一枚物ですが丁寧に描かれています。

 

東京国立博物館敷地内法隆寺宝物館からの景色

法隆寺宝物館は展示品の大半が国宝、重文という施設です。全面ガラス張りのロビーは暖かく革の座りやすい椅子から眺めはとても気持ちがよい                                  

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