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印象派を魅了した日本の美、9月15日まで開催中です。浮世絵が比較展示されるため沢山展示されています。早く見に行きたかったのですがやっと見ることが出来ました。65歳以上1200円、月曜休館。(上のチラシがモネの奥さんカミュー夫人をモデルにした今回の目玉作品)
日本の工芸品などを1867年パリ万博に初めて幕府、佐賀藩、薩摩藩が出展、その後73年のウイーン、76年のフィラデルフィァ万博と続き開催されています。
50年代には浮世絵などは一部知られていましたが長年の写実的表現に行き詰まりを感じていたヨーロッパの絵画に独特の明暗、構図、一転透視図、空気遠近法、俯瞰図などが大きな刺激になったようです。
ゴッホ、モネなどが収集し模写などをしていますし、そこからの構図を生かしたりして新しい絵画が生まれていきます。(ゴッホは500枚以上収集していたと言われています。)また柿右衛門様式の陶磁器も各国で同じようなデザインや色を出そうと研究が進んでいきます。日本の外貨獲得の品物として伊万里港から輸出されていきます。(上のゴッホの作品はこちらでは展示されていません。)
ボストン美術館には沢山の日本の絵画、工芸品がありますが岡倉天心、フェノロサなどが明治の洋風化に伴い収集して行った過程があります。川端龍子などはボストン美術館で初めて日本の絵画を見て洋画家から日本画に転向しています。
印象派はフランスでは認知されていませんでしたがアメリカ人によってその美術価値が認知されていきます。同じように日本の浮世絵はいち早く印象派の人たちが認知してモネなどは自宅に額に入れて沢山飾っています。(上の広重の梅屋敷も展示はされていません。)
長崎にいたシーボルトも何百枚とオランダに持ち帰っていますし日本の考古学の父と言われるモースも沢山の浮世絵を持ち帰っています。同じように明治の廃仏毀釈で沢山の日本の伝統的な物が海外に行っています。特に日本政府が雇った高額な外国人が多く持ち帰ったようです。
その為に戦争で焼失を免れたと言った事もあります。そして浮世絵は高い価値のあるものとして認められています。
久しぶりに沢山の印象派の作品と浮世絵を見られ満足でした。
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