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JR大森駅山王口―①品川歴史館―②大森貝塚(品川、大田)―③尾崎士郎記念館―④徳富蘇峰旧邸(山王草堂記念館、公園)―⑤天祖神社(馬込文士村レリーフ)―⑥薬師堂―⑦大田区立山王会館(馬込文士村資料、大田百景)―⑧熊野神社―⑨善慶寺―JR大森駅
 
JR大森駅山王口を降りると前は細い坂道になっています。この坂を昔は八景坂と呼ばれ急坂だったようです。昔は周りに高い建物もなく坂上からの眺めは素晴らしかったようです。源義家が鎧をかけたと伝えられる松があり、広重の浮世絵にも描かれています。義家は六郷神社でも白旗を掲げていたりしています。
 
坂を登りきって少し歩くと大田区の大森貝塚、品川区の大森貝塚と左側線路沿いに見えます。もう少し歩くと品川区歴史館が左側にあります。
 

①品川区立歴史館

品川区大井6-11-1
東海道品川宿と大森貝塚の展示がされています。その他に企画展がその都度行われています。入場料300円、月曜日休館、此処で大森貝塚の経過、歴史、発掘品などを見てから現場へ行けばより解りやすいと思います。
 

②大森貝塚遺跡庭園

31350420.jpg1877年(明治10年)E.S.モースが横浜から東京へ向かう汽車内で大森駅を過ぎたところで左側の車窓から貝層を見つける。これが日本の考古学の始まりになります。この科学的発掘調査の報告書には住所が書いて居なく細く線路沿いに沿っていたため大田区、品川区で暫く論争がありました。それで大田区側、品川区側と二つの貝塚の碑があります。どちらも国指定の史跡になっています。
 
貝塚は簡単に言えば大昔の人が住んでいたゴミ捨て場の跡です。大森貝塚は3500~2400年前、縄文時代の後半から終わり頃にかけて台地の上に暮らしていた人たちが捨てた貝などが斜面に溜まって出来たものです。また貝層の他に竪穴住居跡が発見されています。
 
品川区の遺跡の方が庭園として整備され多くの子供たちが遊べるようになっています。
 

③大田区立尾崎士郎記念館 山王1-36-26

6fcdd4a5.jpg人生劇場で有名な尾崎士郎の旧宅に資料館として書斎や応接間などを復元して今もそこにいるような感じで展示されています。ただ、周りからだけで中には入れません。
 
尾崎士郎は関東大震災の少し前に馬込へ宇野千代と移り住んできました。大震災で東京が住宅難になり士郎の勧めで多くの文士、画家が移り住んできました。それが馬込文士村の始まりです。
 
7429b67a.jpgこの記念館は平成20年にオープンしています。大田区内を色々転居していますが昭和39年に大森山王で死去、66歳、戎名は友人今東光、前日をもって文化功労者として顕彰されています。墓は川崎市春秋苑、分骨として生まれ故郷の愛知県吉良町福泉寺へ

この他に尾崎士郎の資料は大田区立郷土博物館、区立山王会館、区立馬込図書館などに展示されています。
入館無料、開館9時から16時30分 

④徳富蘇峰旧宅 山王1-41-21

147f67d1.jpg区立の山王草堂記念館として公園の中に旧宅を保存資料展示しています。文久3年熊本に生まれる。山王には大正13年に移り住みこの建物を山王草堂と名付ける。蘇峰は日本で最初の総合雑誌「国民之友」続いて「国民新聞」を創刊、大正7年56歳から着手した「近世日本国民史」全100巻を90歳で完成。昭和32年95歳で死去。
 
a6b2422f.jpg館内には原稿、書簡などが保存展示されています。手紙の相手がまた文人を含め超有名人ばかりです。庭園には新島襄がアメリカから持ち帰った種を植えて育てたカタルバの木があります。現在は2代目だそうです。
 
57a71d11.jpg明治29年トルストイ訪問、明治44年貴族院議員、昭和18年文化勲章受章、終戦と共に一切の公職、栄誉を辞退。
 
昔はこの他に建物が何棟かあったようですが現在は庭園として開放されています。不如帰の徳富蘆花は弟です。この庭園は小川も流れていたり風情がありますが木々が高く、うす暗く冬はちょっと寒々としています。旧邸までは結構な高台で石段をかなり登ります。旧館の玄関には沢山の杖が置いてあります。高齢になれば上り下りはかなりきつくなります。昭和18年以降は伊豆山の別荘だったようです。開館9時から16時30分 入場無料

 
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